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サンホラ雑談スレ
86:★玉川雄一 2004/06/27(日) 22:25 >>70 私の考え方だとどうしても >全肯定が前提になってますので、音盤の出来映え、脚本設定の不備云々を語るスレではない に抵触してくるのであまり深入りはしたくないのですが… 質問を受けたからにはお答えせねばなりますまい。 私がアルヴァレスの人格が破綻していると感じたのは、グラスメアの戦いのくだり。 ちなみに「ひどい」ではなく「破綻」という語句を使用して異なるニュアンスだと意図しています。 “殺す相手を愛する者や祈るものがいることは忘れろ 邪教の使徒は根絶やしにしろ眼を背けるなこれが<聖戦>だ” まず、このパートがアルヴァレスの台詞であるというのが大前提になりますが、 これがゲーフェンバウアーだったりするとその時点で私の論は成立しなくなります。 しかしゲーフェンバウアーが登場するのはこの次の“逃げ送れた娘(を)追い駈ける男”だと 思っているのですが… 話を戻して。アルヴァレスは上記の台詞で明らかに意識して虐殺をけしかけています。 あるいは「眼を背けるな」という言葉にはある意味で逆説的に虚無感なり良心の呵責なりが 込められているのかもしれませんが、そこまで深読みして良いものでしょうか。 そして場面は進み、ゲーフェンバウアーに傷を負わされたローザを助けに割って入るシーン。 アルヴァレスの動機はローザに恋人シャルロッテの面影を見て、思わず止めに入ったのだと後で分かります。。 「シャルロッテ!」という彼の声が聞こえるところから、半ば自分でも意識せず動いたのでしょう。 そしてどうにも腑に落ちないのがここから先のゲーフェンバウアーとの問答。 <聖戦>の意義を完遂すべく娘に止めをさそうとするゲーフェンバウアーに対し、 アルヴァレスの制止の言葉はこれ以上にないほどの正論を説いています。 しかしゲーフェンバウアーはそんな彼に「偽善者」という罵声を浴びせます。 つい先ほどまでのアルヴァレス自身の<聖戦>の体現者たる言動とは正反対の 変わりようからすれば当然のことでしょう。 物語の「事実」としては、確かにアルヴァレスは変わりました。 彼は結局ローザを助けて遁走し、帝国を裏切りブリタニアに身を投じます。 「死神」と呼ばれたほどの苛烈さの度合い(ベクトルの“長さ”)において「ひどい」と感じたのではなく、 転向した際のベクトル反転の振れ幅のあまりの大きさをもって「破綻」と感じたというわけです。 …とは言いましても、私は結局この限られた部分のみに判断を負っていました。 皆さんが開陳された意見を拝読するに、「アルヴァレスの成長物語」という長いスパンで見れば もっと広角的な判断のしようがあるということを今回知ったわけでして、 グラスメアの一件をもって「破綻」と断ずるのは不適当なのかもしれませんね。 >>85 たしか、公式掲示板でRevo氏は「ゲーフェンバウアー」と書いていた記憶が。 改めてどっちかと問われると確証はないのですが。 ちなみに私は「ゲーフェンバウアー」だと思ってました。
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