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【考察】星屑に踊らされた女(stardust解釈)
1:yuu-yuu 2007/11/11(日) 13:30:04 ID:z+Pg/kAk (2005年08月25日 00時40分49秒) 以前はEの側で粗相をしてしまいすみません; 今度はまちがえずこちらを利用させていただきます。少しの間御付き合いくださると幸いです。 女はその男を愛していた。イカれていたといってもいいかもしれない。 男は女を弄んでいた。言われるがままに従う女をいいように扱っていた。 (諸説ありますが想像におまかせします) 女は言う。『だってしょうがないじゃない、愛してしまったんだもの』 -星が私を狂わせたのは何故?- -貴方が私を誑かしたのは何故?- 女は走る。彼の元へ。 真っ赤な衣装を身に纏い、その身全てで情愛を示しながら。 衝動が彼女を突き動かす。私を捨てないで。屑でも構わない、貴方の周りをたゆたう星の屑になれるなら。ねぇ、私、輝いてるでしょう?ねぇ? 彼女の脳裏に彼との甘いひと時の思い出が反芻される。 一緒に夜空を見上げたあの夜の事。 そのひと時を永遠だと信じた。 その場の雰囲気が言わせた不確かな言葉を運命だと信じた。 約束という名の不確かな言葉。おそろいの服を着て、一緒に・・・ 女は走る。彼の元へ。 些細な出来事だ。されど、偶然とは言え彼女は見てしまった。 お揃いの白い服を着て幸せそうによりそい歩く彼と、見知らぬ女の姿を。 女は走る。 ワタシヲステナイデ… その身全てで情愛を示しながら 見知らぬ女との関係を問う為に。 彼は赤い女と白い女、二人の女性を相手にしていた。 とはいえ、赤いほうは遊びだ。本命は白いほう。白い方にはいい人を演じ続けている。溜まった分は赤いほうにぶつければいい。 …しかしまずった。白い方と一緒だったところを、赤い方が目撃したらしい。 バカみたいに全身赤一色で自分の目の前にいる。 いつ言ったか覚えてないが都合のいい言葉を約束だと勘違いしてやがる。鬱陶しい。お前を白い方に知られるわけにはいかないんだよ。潮時だ。 (縋る女、淡々と振り払う男。やがて男は面倒だと懐に手を入れる。響く銃声) 女の亡霊は荒野をさまよい今夜も夜空を見上げる。 あの星々はもう滅んでしまっているのだろうか?それとも今もまだ、滅びに向かって輝き続けているのだろうか?あの頃の私の様に。光年という途方もない尺度の前では、人の一生など刹那の輝きに過ぎないのかもしれない。 女の亡霊は今夜も星を見上げ過去の思い出を反芻する。 それは最後に移った光景。 銃声。飛び散る深紅の返り血。赤く染まる彼の衣装。 自分の赤い衣装と同じ深紅の衣装(シャツ)。 お揃いね、私達 これでお揃いね…あぁ 幸せ… 貴方の白い衣装も 今は… やがて息絶えた彼女の衣装は黒に近づいていく。 すでに息絶えた彼女には知る事のない出来事。 しかし、それは二人が永遠にひとつにはなれないという事実だった。 彼女の亡霊が見上げる凍てついた星々は数多の輝きを見せ続ける。 女は導かれるまま失くした楽園の夢を見る。何度も…何度も… 思い出を過去の光として埋葬できない限り 孤独な亡霊は荒野を彷徨い続けるだろう。星に向けて伸ばす女の手は哀しい程に短く星屑には届かない… 幾度も繰り返し伸ばされた手 嗚呼 その手を握り返したのは仮面の男だった… 最後の記憶 銃声が彼女の脳裏に再び響く… 以上です。最後まで御付き合いくださりありがとうございました。 最後の星に手を伸ばす行為、星は彼、という意味も含まれているんでしょうね。それでは。
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