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エルの楽園について(一つの解釈)
1:さろい 2007/11/11(日) 13:36:26 ID:z+Pg/kAk (2006年07月01日 01時51分50秒) はじめて書き込みさせていただきます(礼)。 さて、謎多き作品、楽園幻想物語組曲ですがその中の「エリス」という存在と「アビス」という存在について自分なりに一つの考えが浮かびました。 エルの肖像で「最愛の娘エリスの八つの誕生日に…」と言う描写があります。そこで、少年は「八つのエリス」に恋をしたのだと言うことが解ります。そしてエルの天秤にて、「その左皿が沈みきる前に力づくでも浮き上がらせるだけの金が必要だ」とあることから、父親は「エル」は病弱で、それを強引なまでに延命させ、育てていたのだと仮定されます。 それは全て「八つのエリス」を得る為の行為であったとすれば、エルの楽園【side→E→】での描写の謎の一部が解けないでしょうか。 エルの楽園【side→E→】で、『明日』が「エル」の誕生日だと描写されています。それが「八つ」の誕生日だとすると、父親は「八つ」の誕生日を目前に死に至ることになり、「八つのエリス」には出会えません。ここで、「男の夢想(理想のエリスの創造)は残酷な現実(叶わぬもの)となり、男の楽園(八つのエリスに)は永遠の奈落(辿り着けない)となり」ます。そして、シークレットトラックの「その男の妄念が永遠を孕ませるなら…」の台詞から、男は永遠に「楽園(エル)」への扉に手を掛けたところで「朽ち果てる」のではないかと思ったのです。 「ねえパパ、その楽園ではずっと一緒にいられるの?」 と、エルが問いかけるほど男はエルから離れている(金を稼いでいる)時の方が多かったのだと思います。それは男の目的があくまで「八つのエリスの誕生日」だったからじゃないでしょうか。エルの天秤の「もう直ぐ、もう直ぐ約束した娘の…」の詞もここに掛かってくるのではないかと。 求め合う「エル」と「アビス」=「愛」「憎」の象徴。 紙一重で在りながら、決して届かない…そんなことを示しているのかなあと思いました。そして「エリス」を求めて彷徨う「ABYSS」が出来上がる…もしかしたら、それがラフレンツェのうたった呪いだったのかも知れません。 纏めるのが下手で長々と失礼しました。 聞けば聞くほど奥が深くなってゆく、素晴らしいアルバムですね。 スペース有難う御座いました(礼)。
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