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ミシェルの物語考察スレ
2:With2007/11/11(日) 13:58:17 ID:z+Pg/kAk
幼少ミシェルの感覚と物語〜もう一人のミシェル〜 - (2007年06月12日 23時22分38秒)
ミシェルの話は感覚的、心情的な話が多いと思います。
それ故説明は難しいと思うんですが、そこは勘弁してください。
ミシェルは死を恐れていた。
生まれてきてすぐではないが父、もとい狂人に飼われ屋根裏に過ごしてきた。
窓の外にはいつもと変わらない光景、灰色の風景。
だがミシェルにも故郷があった。それは記憶の水底にあり、ミシェルでさえ場所も
そしていつの記憶でさえ解らない。大好きな空,,,,,,,,,大好きな町,,,,,,,,,,,,,,
また警鐘がなる,,,,,,,それは夜を知らせる時計の鐘.........危険を知らせる鐘の音............
それはミシェルの中のもう一人のミシェルが活動しはじめる鐘の音。
ミシェル自身もどうやって屋根裏から抜け出し、裸足でこの月明かりの道を歩いているか解らなかった。
それはミシェルがもう一人のミシェル、死の本能に操られているからだ。
ミシェルは歩き、犠牲者を捜す。...........誰かを殺さなければ..........
どうせあなたたちは同じ動きを繰り返し、死を待っているだけ........なら私が殺してあげる
そしてミシェルは首筋を噛み付き血を吸い取る...........。
朝になればミシェルは屋根裏に帰り、もう一つの玩具、スケッチブックに手を伸ばす。
(LostのSound Horizon,屋根裏の少女、忘れし詩、壊れたマリオネット、そこにある風景参考)
このもう一人のミシェルは何時現れたのだろう。
それはミシェルの故郷の黄昏の時。そうミシェルの母が存在した時。
あの時母に向けて芽生えた小さな悪意。母の小さな嘘が全てのハジマリ。
それは本当に小さな嘘。本人さえ忘れてしまうような嘘。
だがどんどん育つ悪意、遂には母を『信じる心』を忘れてしまった。
そしてミシェルはもう一人のミシェルを生み出してしまった。
もう一人のミシェルは殺意そのもの。
そしてミシェルの父は、妻を失った悲しみと憎しみで狂い、恐れ、
娘を屋根裏に閉じ込めた。
(参考上一緒)
朝がやってきてミシェルはスケッチブックに絵を描く。
私 友達が欲しいな
そしてミシェルは絵の具でおもむろに友達を描いた。
そしてこれがまた悲劇のハジマリであった。
人の欲望はとめどない。
ミシェルは小さな欲望から大きな欲望まで自らの手で生み出していった。
スケッチブックには人が増え、町が増え、物語が与えられ、生死が与えられた。
それはもう一種の世界だった。
やっと狂人は屋根裏から聞こえる笑い声、話し声に気づき、屋根裏に走る。
そこには、あの時妻を殺した時の様なミシェルの笑顔。
父は焦った、また悲劇が繰り返される様な予感がした。
父は娘の首を絞める。
パパどうしたの そうだパパの幸せを描いてあげる。
そして娘ミシェルは父の幸せを叶えてあげた。
(屋根裏の少女参考)
ミシェルのパパの幸せは 珊瑚の城 の夢。
珊瑚は珊瑚虫が死んだ後の個体がのこった樹枝状である。
妻が死んだ後も美しい記憶。だけど記憶は錆びていく。
忘却というもので当時の美しさは思い出せない。
もう一度 妻に会いたい。
愛しい名を呼んでも届かない。 砂時計(命の残り)の砂を反転すればまた巡る.........また会える......
だが砂時計を反転するには一度 終わらなければ,,,,,,,,,,,,,,,
そして娘によって父の願いは果たされた。
(珊瑚の城参考)
色々続く
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