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ミシェルの物語考察スレ
6:With 2007/11/11(日) 14:01:43 ID:z+Pg/kAk 最後の殺戮の舞台+スケッチブック(Roman) - (2007年06月13日 03時42分54秒) この考察を描く前に、少し補充しときます。 〜ミシェルが描いたスケッチブックの世界〜 ミシェルは幼少時代、スケッチブックで自分が望む世界を描いてきた。 ミシェルはスケッチブックに描くことで人物を作り、その人物に町を与え、物語を与え、そして生死を司った。 そのスケッチブックの世界も認識すれば一つの世界,,,,,,この世界も私たちが本物と認識 しているから一つの世界、それが本当は本のなか、あるいは想像上かは 当本人は解らないと一緒で、スケッチブックの登場人物は自分の世界を 一つの世界と思っている訳で、 自分たちが、誰かに作られ、誰かに道しるべを引かれているかなんて 解らない、そして自分の死をも予定されていることなど。 だからスケッチブックは既に『世界』であった。 そしてそれは第五の地平線(Roman)であった。 (another Roman参照) ミシェルは自分がいる世界が恐ろしかった。 だがミシェルの感覚はその世界に存在した。 それは変えられない事実で、どうしようもできなかった。 その事実がある限り、ミシェルは完全にスケッチブック(自分の望みが叶う世界) の中に居られなかった。 だからいつも、スケッチブックの中の人物に物語を与えるように、 自分にも物語を与えることを思いついた。 「ミシェルは干涸びた老婆になり死んでいた。」 そんな物語を自分に設定し、 そして その世界のミシェル は死んだことにした。 また、スケッチブックの世界に行くために、 物語に付け足した、 「干涸びた13人の青年と折り重なって,,,,,,,」 この意味はミシェルにとって一種の儀式だったんでしょう。 これをすることでRomanの世界に飛び立てることにしたんでしょう。 だけど実際ミシェルは死んでいない、 それは本当はそんな物語は存在していないから。 だからミシェルはその世界にいながらもいなかった。 つまりミシェルは体はその世界にあるが精神、 感覚はその世界にはなかった。 一種の廃人ですね。 ミシェルはこうして完全にスケッチブックの世界に行くことができた。 けれど、そうするとミシェルは檻の中から外に出ていることになります。 でもそれはミシェルの視点からであって、 一般、周りの人から見れば、その世界にミシェルはちゃんと居る。 だからクリストフはそう言ったんですね。 だけどそうするとまた問題が出ます。 〜クリストフ(Romanの住人)はミシェルが作り出した人物である〜 普通ならクリストフもミシェルと同じ視線になるはずです。 なので私の予想ではミシェルは本当は心のどこかで自分が檻の中から 抜け出ていないことが感覚的にあったのでしょう。 それをクリストフが代弁して言ってくれたんでしょう。 そしてこれを描いた筆者Noelについて、NoelはHiverの妹であり、名字?はMalebranche。 ミシェルと一緒ですね。 これは何故かというと、ミシェルがこの物語をRomanの世界に知らせるために用意した人物 だからである。もしかするとミシェルがRomanの世界に思いを馳せるための依りしろだった かもしれませんが、 ミシェルはRomanの世界に自分を知らしめたかった。 だから1、2回目の事件とそして自ら設定した嘘の3回目を Noelにその事件を知らしめるという物語を設定し、Romanの世界に知らせた。 だからクリストフ(Romanの住人)が解説してるんでしょうね。 そしてその事件をRomanの世界に知らしめることで、この3回目の事件も Romanの世界で真実にすることができた。 色々 続くかも
7:With 2007/11/11(日) 14:02:19 ID:z+Pg/kAk ミシェルの現実と感情の変化 - (2007年06月16日 16時57分45秒) ミシェルがオリビアの養子になった頃のミシェルの感情の変化。 ミシェルは人が信じられなかった。信じる心を失ってしまった。 それはミシェルの母の小さな嘘のせいであった。((忘れし詩参考)) だがそれはオリビアによって取り戻すことができた。 ある夜にオリビアと関係を持った(ミシェル)は、オリビアを愛し、愛する故に信じられた。 だが実際オリビアが愛していたのは、(もう一人のミシェル)。 そしてミシェルは信じることで、「信じる心」を失った時点で得た「殺意=もう一人のミシェル」を 反対に失おうとしていた。 それはオリビアはもう一人のミシェルを愛し、そうすることでミシェルがオリビアを愛し、またそうすることで (もうひとりのミシェル)が消えてしまう......... オリビアは愛するものを失いたくなかった。だから消えてしまって、「愛し合ったしるし」が消えてしまう のが嫌だった。まるで蛹という自分を守る殻を捨て、蝶という本物になってしまうのが。 なら逸そ殺してしまえ。そしてオリビアはミシェルの首を絞めた。 .........えっとこれは、「檻の中の花」での中の「識られざる幕間劇」も参考にしています。 あの2つの「識られざる幕間劇」はそれぞれ 1回目 屋根裏に閉じ込められていた時から、オリビアの養子になるまでの間 2回目 オリビアの養子になり、関係を持ち、オリビアを愛してしまった時から、Romanの 世界に精神だけ飛び立った((廃人になった))時までの間 と推測して(幕間劇だし) それぞれ似ているフレーズだけど、全く違うところが有りますね? 1回目 闇を纏った貴婦人 と 2回目 闇を纏った令嬢。 前にも言いましたが、 貴婦人→もう一人のミシェル 令嬢→ミシェル だと思ってます。 〜鮮朱から冷蒼へ~は 朝から夜に変わるのを示していて、だからこの時は 夜 である。 ((鮮血→死とか、複数の意味も有ると思いますが)) そして1つ目の劇(屋根裏軟禁?)時では、夜には(もう一人のミシェル)が活動し、 歌詞のように町の少年の血を吸っていた。だからミシェルという 体 を動かしているのは 貴婦人(もう一人のミシェル)だから、一つ目の劇では「貴婦人」と表記。 (もう一人のミシェル)は一種のミシェルの 別人格 であり、 そしてその人格は貴婦人と呼べる、ミシェルより年上の人格であった。 問題は2回目が何故2回目は「令嬢」なのか、 それは、この劇の時期がミシェルがオリビアを愛し始め、(もう一人のミシェル)が消え始めていた時期 だったからである。 「消え始めた」と曖昧な表現にしていたが、実際既にこの時期、ミシェルの中の (もう一人のミシェル)は消えてしまい、夜になっても、ミシェルの 体 はミシェル自身が操っていた。 だから2回目は 令嬢(ミシェル)と表記された。 その証拠に2回目では 「激しく愛して 花弁が堕ちるまで女の勘を甘くみないで 貴方が愛してるのはしなやかな若い肢体 それは…『私』じゃない…」と表記されている。 これはオリビアは(ミシェル)を愛していなくて、若い肢体(もう一人のミシェル)を愛しているの、という意味だと思います。 そうこの通り、ミシェルはオリビアが誰を愛しているか知っていた。 そしてオリビアの愛している(もう一人のミシェル)はもうすでに死んでいた。 だがオリビアは知らず、(もう一人のミシェル)との愛のしるしを残すためにミシェルの首を絞める。 が失敗し、オリビアは、赤の他人をミシェルだと思い殺し続ける。 そして、当の本人ミシェルは屋根裏に隠れ、その殺されていく赤の他人の悲鳴をそこで聴く。 ...........その悲鳴は、オリビアが(もう一人のミシェル)を愛する故に殺し、殺すから起こる悲鳴である。 ので、その悲鳴はオリビアの愛自身だった。 だからミシェルは、その愛が例え本当の私への愛ではないが、その悲鳴のお陰で オリビアの愛に酔えた。((歌詞:あの悲鳴は葡萄酒のように,,,,,から)) そして、オリビアに(もう一人のミシェル)がまだ居るという事を偽り続けるという罪、自分の代わりに赤の他人を犠牲にするという罪のお陰で、オリビアの愛に酔え、一生オリビアが「ミシェルを殺めよう」と思い続ける限り 、(もう一人のミシェル)に固執する限り、オリビアは自分の物だった。 ((歌詞:罪は月夜より甘く+闇を照らし躍らせる…から)) だが何事にも終わりが有る。 オリビアは捕まり、ミシェルは一人になった。 そして自分を、殺意という形で悲しみから一時的に逃避してくれる、守ってくれる(もう一人のミシェル) もいない。 『信じる心』を取り戻しても、信じる人、愛する人が居ない。そして『信じる心』の代わりを補ってくれた (もう一人のミシェル)がいない,,,,,,,,,,,,,,,,, ミシェルに残ったのはもうスケッチブック(Roman)の世界しか無い,,,,,,,,,だが感覚はこの世界にある。 そしてミシェルは.............(上の 最後の殺戮の舞台+スケッチブック の考察に続く)
8:With 2007/11/11(日) 14:03:02 ID:z+Pg/kAk 吸血鬼と檻 -(2007年06月18日 00時44分46秒) この作品の題名にある「檻」。 よくその存在.......というか、何を象徴してるか色々考察が有るようですけど、 たぶん曲、another romanや、私の考察より、「自分の周りを取り巻く現実」、つまり「世界」だと思っていす。 最後の殺戮の舞台+スケッチブック で考察しているように、ミシェルは幼少はスケッチブックに物語を紡ぎ、 そして養父に引き取られていてからは、現実にいるオリビアを愛していたが、結局オリビアは消えてしまった。 ミシェルはオリビアを失った事で現実に希望もなく、そしてこの現実は何をしなくても時を進める。 現実に居る限り「死」という恐怖から逃げられない。そして現実に居る限り自分の望んでいる世界には行けない、自分が自ら紡いだ「Roman」という世界に浸れない。 それはまるでミシェルを閉じ込める本当に「檻」だったんでしょう。 そしてよくミシェルの曲中には、比喩的であれも「血を吸う」という表現が多いです。 これは、もしやミシェルは吸血鬼?という風に思わせる物ですが、 そもそも吸血鬼とは何でしょう? 吸血鬼は人から血を吸い、日に弱く、永遠の命の持ち主? それはあくまで人が作り出した架空の設定だし、そもそも吸血鬼は身近でないし、 本当に居るかも解りません。 だからってミシェルがそうゆう吸血鬼ではないとは言い切れませんが、 ミシェルは「永遠の命の持ち主」ではなかったとは思います。 永遠の命の持ち主であれば、別に死を恐れる必要は無いからだ。 たしかに一部の歌詞で(タナトスの幻想)で 永遠(とわ)を生きられる程 私は鈍くもない と出ていますが、 永遠というのは、はじめもなく終わりもなく続く、という意味と、生成消滅のない存在、という意味だが、 永遠と書いて(とわ)と読ませる訳だから、永久の方にも意味が入るという事で、 永久の意味は、長く変わらない事、という意味であり、 この歌詞の前に「刹那を〜」という風に有るので、 「今という時間を、刹那と感じるか、永遠と感じるか」という感覚的な物であると思うので、 寿命ではないと思います。 吸血鬼という存在は、曖昧なので、本当にミシェルが血を飲まないと死んでしまうとかは、 そうゆう物はわかりませんし、 それに吸血鬼は元々普通の人であるが残酷な人、もしくは血液嗜好症などの精神病という 血というものに異常に興味を覚える精神病人や、異端の者、などを指したりもします。 なのでミシェルはどうゆう吸血鬼かは解りませんが、あえて私の考えを言うとなれば、 育った環境から考えて、精神病人だと思ってます。
9:胡雪 2007/11/11(日) 14:03:36 ID:z+Pg/kAk Re: - (2007年06月22日 21時50分26秒) 大変深い考察、お疲れ様でした。 「檻花の一、二幕目は史実。三幕目はフィクション」 …という辺りは特に大賛成なのですが、 白いキャンバスに絵を描い時間は夜だったと思うのです。 『屋根裏の少女』に"月明かりが少女の指を導く"といった表現があったような…
10:With 2007/11/11(日) 14:04:10 ID:z+Pg/kAk (2007年06月23日 12時44分15秒) .......わぁ.......本当ですね、すかっり見逃してました; 胡雪様、指摘ありがとうございました。 そうなると、朝→スケッチブック、夜→もう一人のミシェル は成り立たなくなりますね。 えっと........もう一度、そこら辺を考察し直します
11:胡雪 2007/11/11(日) 14:04:59 ID:z+Pg/kAk (2007年06月23日 19時21分42秒) 個人的な考察ですが… 朝のミシェルが『少女人形』から繋がっていたらイイナァ…と。 朝→少女人形、夜→屋根裏の少女で… "ママ"の慈愛を求め続ける朝のミシェル 期待を裏切る"ママ"を殺し続ける夜のミシェル やがて"パパ"はミシェルを屋根裏に閉じ込める …といった感じで。 ただ、少女人形→澪音も捨てがたい…(雨繋がりで。)
12: With 2007/11/11(日) 14:05:36 ID:z+Pg/kAk Re: -(2007年06月24日 21時18分41秒) 「.....Reloded」っていう曲の中で、 黒の歴史が紡がれるより以前 零(ゼロ)の地平線に埋もれた物語 抑圧はいづれ解放に至る幻想 始まりの夜の狂気『屋根裏の少女』 ってあったんで、「少女人形」はChronicleの世界なんで、たぶんそれはないかと.........汗 (私のも一個人意見なので参考程度に........) でもこの頃思ったんですけど「地平線」って何でしょうかね? 色んな曲を見てると結構「地平線」が違っても、同じ人物がでたりとかしますよね? ((ミシェルとか、エルの天秤の逃げた花嫁とか)) だから地平線は時間軸でもなく、それぞれの世界でもないと思うんですよね。 .......なんか途中から違う話になってしまいましたね........汗 あの、私が言いたいのは、ミシェルは0の地平線、第3の地平線(幻想?)第2の地平線(?)にも出ているので その地平線の正体も考えなきゃならないのかなって思いまして........ 私はまだ見当もつきませんけど,,,,,,,,,, あと、ミシェルの朝と夜について私なりに考察し直してみたんですが、 「屋根裏の少女」で 柱時計は 午前零時を告げ 閉ざされた 少女の世界はやがて 右手に神を 左手に悪魔を宿した… より昼(ミシェルの関連されると思われる歌には朝という記述の代わりに昼だったので)から午前零時まで スケッチブックで一つの世界を描き、午前零時を告げる時計の鐘の音でミシェルの中の もう一人のミシェル が目覚め、月が海に沈むまで生け贄を探し彷徨うって感じって、 今んとこ考察しているんですが、まだピンときてません.........汗 「そこに在る風景」より、 壊れたマリオネット=偽りの玩具 って、表記され、 でも「屋根裏の少女」より、 スケッチブック 三色の絵の具=唯一の玩具 って、表記されてるんですよ これって壊れたマリオネットの記述は偽りってことでしょうか...............?? ............う〜ん、一から考察し直します汗 てか出直してきます汗
13:胡雪 2007/11/11(日) 14:06:09 ID:z+Pg/kAk - (2007年07月14日 16時36分32秒 )地平線の定義…ですか…。 私的解釈ですが、「人物の縛り」ではないかと思います。 地平線は「象徴する内容に囚われている"人"」を描く事によって、表現されているように思います。 だから、囚われる象徴の違い=地平線の違いとなり、地平線を越えて同じ事件が存在する。 ミシェルの場合は 零の地平に"埋もれた"物語 主観の主はミシェル以外の誰か パパか、または誰でもない第三者の視点 眠れぬ夜の幻想 主観の主はタナトスの少女 古びた玩具箱の壊れた人形を通して見る幻想 喪失の地平線 主観の主はオリヴィエ(多分) ミシェルを殺害し続ける幻想 …といったところでしょうか。 逆に、一人が複数の地平線に属する可能性もあるかと思います。 『タナトスの幻想は終らない』より、 黒の歴史、死の幻想、喪失の詩、 光溢れる夏には新しく歴史が生まれ変わるというのに、 未だタナトスに抱かれる幻想は終らない… …とあったので、 前提:タナトスの少女=少女人形の少女 黒の歴史、世界が終焉を迎える日の夜 →やがて訪れる朝日 →嘘つきクロニクル …というのもアリではないかと。 夜のミシェルの活動時間ですが、 壊れたマリオネットの「月が海に沈むまで」「黄昏に芽生えた殺意」から、 太陽の光が届かない時間帯、かつ月が天に存在する時間帯が最も活発なのかな?と思います。 「午前零時に神と悪魔を宿した」のは単に満月の夜の狂気と推測。 結論はタナトスの少女の幻想と現実の境目を何処に定義するかで大きく異なると思います。 つまり、「壊れたマリネオット」は眠れぬ夜の幻想なのか、少女の現実なのか。 〜余談〜 育児に関して教育の重要性が確立していなかった時代のイギリスでは、 子供たちは屋根裏で過ごし、乳母や家庭教師によって育てられていたらしいですね。 食事もパンとミルクが中心で、肉は特別な事が無い限り食べられなかったとか。
14:名無しシャイターン 2009/02/17(火) 23:08:36 ID:+W75yOwc [スレ違いでしたらすみません] 檻の中の遊戯を聞いていたら ミシェル=ダスコ なんじゃないかなぁなんて思いました。 2つ共、銃を撃つシーンや月や首を締めるシーンが出てくるし… 全然自信はないんですけどなんとなく似てるかなって書いてみました。 お目汚し失礼しまいました。
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