ミシェルの物語考察スレ
7:With2007/11/11(日) 14:02:19 ID:z+Pg/kAk
ミシェルの現実と感情の変化 - (2007年06月16日 16時57分45秒)

ミシェルがオリビアの養子になった頃のミシェルの感情の変化。


ミシェルは人が信じられなかった。信じる心を失ってしまった。
それはミシェルの母の小さな嘘のせいであった。((忘れし詩参考))
だがそれはオリビアによって取り戻すことができた。


ある夜にオリビアと関係を持った(ミシェル)は、オリビアを愛し、愛する故に信じられた。
だが実際オリビアが愛していたのは、(もう一人のミシェル)。
そしてミシェルは信じることで、「信じる心」を失った時点で得た「殺意=もう一人のミシェル」を
反対に失おうとしていた。


それはオリビアはもう一人のミシェルを愛し、そうすることでミシェルがオリビアを愛し、またそうすることで
(もうひとりのミシェル)が消えてしまう.........


オリビアは愛するものを失いたくなかった。だから消えてしまって、「愛し合ったしるし」が消えてしまう
のが嫌だった。まるで蛹という自分を守る殻を捨て、蝶という本物になってしまうのが。
なら逸そ殺してしまえ。そしてオリビアはミシェルの首を絞めた。


.........えっとこれは、「檻の中の花」での中の「識られざる幕間劇」も参考にしています。


あの2つの「識られざる幕間劇」はそれぞれ
1回目  屋根裏に閉じ込められていた時から、オリビアの養子になるまでの間
2回目  オリビアの養子になり、関係を持ち、オリビアを愛してしまった時から、Romanの
            世界に精神だけ飛び立った((廃人になった))時までの間
                                                                                                                        と推測して(幕間劇だし)


それぞれ似ているフレーズだけど、全く違うところが有りますね?
      1回目    闇を纏った貴婦人    と     2回目     闇を纏った令嬢。
前にも言いましたが、


         貴婦人→もう一人のミシェル       令嬢→ミシェル              だと思ってます。


〜鮮朱から冷蒼へ~は 朝から夜に変わるのを示していて、だからこの時は  夜  である。
((鮮血→死とか、複数の意味も有ると思いますが))
そして1つ目の劇(屋根裏軟禁?)時では、夜には(もう一人のミシェル)が活動し、
歌詞のように町の少年の血を吸っていた。だからミシェルという  体 を動かしているのは
貴婦人(もう一人のミシェル)だから、一つ目の劇では「貴婦人」と表記。


(もう一人のミシェル)は一種のミシェルの  別人格  であり、
そしてその人格は貴婦人と呼べる、ミシェルより年上の人格であった。


問題は2回目が何故2回目は「令嬢」なのか、
それは、この劇の時期がミシェルがオリビアを愛し始め、(もう一人のミシェル)が消え始めていた時期
だったからである。


「消え始めた」と曖昧な表現にしていたが、実際既にこの時期、ミシェルの中の
(もう一人のミシェル)は消えてしまい、夜になっても、ミシェルの 体  はミシェル自身が操っていた。
だから2回目は 令嬢(ミシェル)と表記された。
その証拠に2回目では
        「激しく愛して 花弁が堕ちるまで女の勘を甘くみないで 貴方が愛してるのはしなやかな若い肢体 それは…『私』じゃない…」と表記されている。
 これはオリビアは(ミシェル)を愛していなくて、若い肢体(もう一人のミシェル)を愛しているの、という意味だと思います。


そうこの通り、ミシェルはオリビアが誰を愛しているか知っていた。
そしてオリビアの愛している(もう一人のミシェル)はもうすでに死んでいた。
だがオリビアは知らず、(もう一人のミシェル)との愛のしるしを残すためにミシェルの首を絞める。


が失敗し、オリビアは、赤の他人をミシェルだと思い殺し続ける。


そして、当の本人ミシェルは屋根裏に隠れ、その殺されていく赤の他人の悲鳴をそこで聴く。
...........その悲鳴は、オリビアが(もう一人のミシェル)を愛する故に殺し、殺すから起こる悲鳴である。
ので、その悲鳴はオリビアの愛自身だった。
だからミシェルは、その愛が例え本当の私への愛ではないが、その悲鳴のお陰で
オリビアの愛に酔えた。((歌詞:あの悲鳴は葡萄酒のように,,,,,から))
そして、オリビアに(もう一人のミシェル)がまだ居るという事を偽り続けるという罪、自分の代わりに赤の他人を犠牲にするという罪のお陰で、オリビアの愛に酔え、一生オリビアが「ミシェルを殺めよう」と思い続ける限り  
、(もう一人のミシェル)に固執する限り、オリビアは自分の物だった。
((歌詞:罪は月夜より甘く+闇を照らし躍らせる…から))


だが何事にも終わりが有る。
オリビアは捕まり、ミシェルは一人になった。
そして自分を、殺意という形で悲しみから一時的に逃避してくれる、守ってくれる(もう一人のミシェル)
もいない。
『信じる心』を取り戻しても、信じる人、愛する人が居ない。そして『信じる心』の代わりを補ってくれた
(もう一人のミシェル)がいない,,,,,,,,,,,,,,,,,


ミシェルに残ったのはもうスケッチブック(Roman)の世界しか無い,,,,,,,,,だが感覚はこの世界にある。
そしてミシェルは.............(上の 最後の殺戮の舞台+スケッチブック の考察に続く)
1-AA