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【考察】Thanatosを読み解く
6:御伽2009/05/17(日) 22:00:36 ID:pCgl741V
「珊瑚の城」
孤独の玩具。海底のプリズン。
珊瑚の城は海底にあるプリズン(牢獄)なんでしょうね。
【─彼らは待ち続ける 輪廻が砂時計を反転させる瞬間を─】
この珊瑚の城にいる【彼ら】=亡霊(?)たちは生まれ変わりを信じているんでしょう。
【蒼く冷たい海の中 泡沫の夢を見る】
そのまんまだと思います。海底の亡霊達は儚い夢を見る。そう、輪廻を信じて。
【忘れ去られた追想は 揺れながら錆びてゆく】
亡霊達の記憶は(または前世)錆びてゆき、思い出せなくなっていく。
【珊瑚が眠る樹海へと 楽園は堕とされた】
【扉を護る番人は 石のように動かない】
亡霊達は珊瑚の城へ閉じこめられ、番人は決して扉を開けない。
この「楽園」「番人」でElysionと繋がっているとか考察がありますが、あえてそこは考えないでおきましょう。
【会いたくて…愛しい人の名を】
【叫んでも 声は届かない】
【閉ざされた…城は死者の檻】
【タナトスは 彼を逃がさない…】
彼ら→亡霊達なら、彼→亡霊(単体) この時の「彼」はきっと来たばかりの亡霊だと思います。
だから愛しい人の名を叫んで抗ってます。囚われたくなかったんでしょう。
けれど、珊瑚の城に堕ちれば、もう逃げられない。タナトスは逃がさない。
「輪廻の砂時計」にて少女が亡くなりました。
その少女の魂は珊瑚の城に堕ちてしまった。
少女も他の亡者達と同じく輪廻を強く信じていたために堕ちてしまったのではないでしょうか?
珊瑚の城はタナトスが支配しているのでしょう。タナトスが奪った魂をこの珊瑚の城に閉じこめておくのではないでしょうか。
そして、タナトスの目に、少女が適った。
少女はタナトスのマリオネットとして、輪廻を許された。そして屋根裏部屋へ…。
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