下
【考察】Thanatosを読み解く
1:御伽 2009/05/16(土) 18:53:01 ID:+ZTBIeti 2ndCD「Thanatos」の私的考察がまとまったので、綴らせていただきます。 まず最初に、私はちゃんと考察する以前まで、 「真夜中の少女(タナ子)」を「屋根裏の少女(ミシェル)なのだと思ってましたが、別人であると結論がでました。 なぜなら、真夜中の少女は白いキャンバスと絵の具がありません。あったとしたら、「そこに在る風景」で描写として書かれるハズです。 そして決定的なのは、屋根裏の少女には白いキャンバスと絵の具しかありません。 同じ屋根裏部屋でも、描写が異なるため、2人は別人というのが私の結論です。 「壊れたマリオネット」でミシェルのような表現が使われていますが(口づけた首筋に緋い薔薇とか)、それはあくまで表現。 moiraだっていろいろ過去の作品の表現があったり、RomanでもElysionでもありますよね。 それぞれそいうふうに繋がるのは、同一人物だからではなく、{同じ概念だから}使用されていると思います。例えば黒い剣は復讐。 だから「壊れたマリオネット」で、あの表現があるからといってミシェルだと断言はできないと思います。 というか、もしもあれがミシェルだと、これからの私の考察に支障がでるんですよ…(汗 {ミシェルはこの「Thanatos」に出てこない}というのを頭に入れたら、先をお読み下さい。 なお、意見はいつでも受け付けます。
10:御伽 2009/07/26(日) 21:59:59 ID:ksPpdmzG さて、アルバム内の曲目は全て解説しました。 一度簡単にまとめてみましょう。 もしかしたらいままでのと矛盾するものがあるかもですが、こちらの説明が私の解釈に一番近い(私が誤字脱字などしてなければ;) 現実→「そこに在る風景」 境界→「タナトスの幻想」 幻想→玩具(+タナトスの幻想) 少女は輪廻を信じて一度死んで、珊瑚の城へ堕ちてしまう。 しかしタナトスのマリオネットになることで、屋根裏へ生まれ変わる。 銀色の馬車に乗り、雪原にて殺戮を行い、母親の嘆きを聞き後悔し、殺戮にためらいをもつ。 けれどマリオネットであるため、タナトスに操られる限り殺戮は続く。少女は葛藤する。 少女は、死を怖れていた。それは人間ならだれしも意識すること。 ただ、少女はあまりにも怖れていたため、タナトスという存在を作り出してしまった。 夜はタナトスの支配する世界。そう思いこんでしまったため、夜に睡眠をとることも怖れてしまった。 怖くて眠ることができないため、朝が来るまでの時間、部屋に在る玩具で遊ぶ。そして幻想を紡ぎ出す。 最初は玩具同士に繋がりはなかったが、自分自身を幻想世界に組み込むことで、玩具同士を繋げた。 そして今も、幻想しつづけ、タナトスに怯えている。
11:御伽 2009/07/26(日) 22:09:17 ID:ksPpdmzG …まとめてみると結構すっきりしますね。 ちなみに、私の解釈の根拠は、picomagicの「タナトスの幻想は終わらない」で、はっきり言っているからです。 今までの私の解釈をちょっと頭に入れて歌詞を読んでみると、結構あてはまるんじゃないでしょうか? 【冷たい月に導かれるように眠れない夜が訪れる】 【そんな時はいくつかの死を幻想して過ごす】 【私は死ぬのが怖ろしいのだ…】 【何故 私は此処にいる?】 【明日突然私がいなくなったとしても】 【何事も無かったかのように機能してゆく】 【私はこの世界が怖ろしいのだ…】 【何故 私は此処にいる?】 【生きているから哀しいのか…】 【死んでゆくから哀しいのか…】 【殺す為に生きているのか…】 【殺される為に生きているのか…】 【生きているから笑うのか…】 【死んでゆくから笑うのか…】 【殺す為に生かされているのか…】 【殺される為に生かされているのか…】 【黒の歴史…死の幻想…喪失の詩…】 【光溢れる夏には新しく歴史が生まれ変わるというのに】 【未だタナトスに抱かれる幻想は終わらない…】 【見ている…見ている…見ている…見ている…私を…私を…私を見ている】 【…見ている…見ている…見ている…見ている…】 【嗚呼…タナトスは今も何処かで私を… …私を見ている…】 もうこれが答えと言ってもいいですね。もうこの曲の解説はいいですよね? つまり、 死が恐ろしい少女が、それ故にタナトスという存在を作り出し、そしてマリオネットという幻想の自分を作り出してしまい、結局は自分自身に操られている。 自分の過去すら幻想で、操っていると思いこんでるタナトスも幻想で…幻想は全て自分が作り出してしまった。 現実は、ただそこに在るだけの風景。 遊んでいた玩具から幻想を紡ぎ、思いこんでしまった。 自分自身に囚われ続ける、真夜中の少女。 それがこのThanatosというアルバムなのだと、私は解釈しました。 以上が私の【考察】Thanatosを読み解く でした!(やっとまとまった…; 何か質問や意見など、「私はこう思う!」な解釈などありましたら、以下ご自由にどうぞ。
12:名無しさん@名も無きローラン 2010/12/21(火) 15:25:23 ID:SrmcRnAX 「タナトスの幻想」にある【仮面の獣 少女は檻の中】と言う歌詞を見ると ミシェルの方でもたびたび出てくる檻と言う単語と重なる・・・ ミシェルが実父を殺害した最初の事件じゃなくて 養父に引き取られる二番目の事件の間の話という解釈は無理やりだろうか 【明日突然私がいなくなったとしても】 【何事も無かったかのように機能してゆく】 【私はこの世界が怖ろしいのだ…】 【何故 私は此処にいる?】 と言う歌詞と ミシェルの手記である 檻(Cage)の中で咲き乱れ 枯れ朽ち果てる前に 愛(Amour)を失くしたこの世界に… 捧ぐ…お別れの挨拶(Au revoir) の【愛(Amour)を失くしたこの世界に…】の部分が繋がってるような気がする
13:名無しさん@名も無きローラン 2011/01/20(木) 01:15:34 ID:PoLLnu/0 いっぱい書いたね。 でもなにがなんだかわからないよ。
14:紅絹 2011/02/01(火) 22:47:29 ID:k/PjbHEI 私もミシェルとタナ子は別人だと思いますが、何となく似たところがあるので関係はあるように思えます。 『屋根裏の少女』で「右手に神を左手に悪魔を宿した」とありますが、私はミシェルがこの時キャンバスに描いた物を現実にできる、もしくは幻想世界を創る事ができる能力を得たと考えています。 『屋根裏の少女』は黒の歴史が紡がれる以前の話、「零の地平線」なのでこの後に殆どの地平線の物語がミシェルによって描かれた幻想世界ではないかと思います タナ子は『屋根裏の少女』でミシェルに描かれた「お友達」なのではないでしょうか。 だからミシェルと共通点が多くあるのではないかと思っています。 まだまだ矛盾点や謎は多いですが以上が私の考察です。
15:名無しさん@名も無きローラン 2011/02/02(水) 00:42:27 ID:vAhnQ8tu すみません。「零の地平線」というのがあるのですか?あまり見聞きしたことがないもので>< あと、なぜ「右手に神を左手に悪魔を宿した」から「キャンバスに描いた物を現実にできる、もしくは幻想世界を創る事ができる」 に繋がるのかよくわかりません>< Thanatosをもっと理解したいので、お願いします。
16:名無しさん@名も無きローラン 2011/03/20(日) 00:33:38 ID:75WaY8qp pico magic reloadedの『...reloaded』の歌詞を見れば零の地平線の意味が分かると思いますよ
17:名無しさん@名も無きローラン 2011/09/20(火) 01:03:25 ID:00h7OZKz Thanatos いいよね。Moira, Marchen とは違うシンプルながら美しいメロディーに心酔。
18:投稿 ★ 2013/10/14(月) 12:11:37 ID:AqcGdpDl とても分かりやすいですね。 他の地平線との繋がりは別としても、Thanatosの物語はこうなんじゃないでしょうか。
19:投稿 ★ 2014/10/04(土) 10:43:25 ID:6nW6nu07 ここって個人スレじゃないよな?
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
【考察】Thanatosを読み解く http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/rakugaki/1242467581/l50