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【考察】ミシェル=エル
4:古時計 2010/11/05(金) 00:01:20 ID:QHPDPxoZ エリスって誰? あまりにも情報が少ない(見落としている可能性がある)ので想像で補わなわさせていただきました。 エルの父親でもある仮面の男(タナトスと分ける為、以下は男として省略)と母親(?)は夫婦か、 もしくは恋人のような親しい関係にあったのではないかと考えるのが普通だと思います。 そして2人に何かがあった。 おそらく母親が流産をし、もう世継ぎが出来ない身体になってしまったのでしょう。 2人は悪魔の力を借りてさえも子を産みたかった、なぜなら、世継ぎを産まざるおえなかったから。 しかし子供が出来ない2人は焦ります。 ここでタナトスあるいはそれに通ずる者と「約束」を交わしたのでしょう。 例えば、母親の命を引き換えに… 例えば、男の命をタナトスにあげるといったものだったり… 例えば、生まれてくる子はタナトスの人形として生きたり… 例えば、8歳の誕生日までに金や価値のあるものを集めたり、または一定数の人に不幸や死を与えないと 運命の歯車が狂いだし、生まれてくる子が覚醒し、幾人の人々を殺したり… おそらく、「エルの天秤」の左皿は「約束」でしょう。 母親は無事、腹に『焔』を宿し、産むと同時に自らは死んでしまった…。 そして、生まれた子の名は「Michele」と決められていた。 (さて、この前の流産してしまった子の名はなんだったのか? 「エリス」ではないかと… 「私はもう彼女≪エリス≫を生涯愛する事はないだろう」 つまり、生まれてくる前に死んでしまっては愛する事すら出来ないから) しかしMicheleはこの世に♀として生を授かってしまいました。 男が望んでいたのは世継ぎとなる♂です。 (「なぜなら 生まれてくる子の名は遠い昔にもう 決めてあるのだから...」 つまり、なぜ彼女の名が男性名でもある「Michele(英語読みでマイケル)」なのか。 これは男が♂を産んで欲しかった為かと) しかしMicheleは男にとって唯一の血を分けた存在。 殺す事はないが、食事は最低限、さらに屋根裏部屋に閉じ込め、いつ彼女が覚醒しても自分 あるいは他人を殺す事の無いようにしたのでしょうか。 さらにミシェルと呼ぶのは違和感がある為にエルと呼んでいたかもしれません。 そしてある日、Micheleは「お友達が欲しいな」と、人を求めます。 するとそれに呼応するかのように心の奥深くに何か別な自分がいると感じ始める。 (貴方は誰?〜失われた詩〜) Micheleは自分に姉が居たのではないかと、気付く、もしくは悟り、自分は何なのかと思い始める。 “彼女の魂が私の中にいるのでは?” “「タナトスの囁き」が聞こえてくる” (「乾いた大地に疑心暗鬼の雨が降る」〜失われた詩〜) そして「良くも悪くも感情は育っていく」 「娘の約束した」日は刻一刻と近づいています。 男は「約束」を果たす為、何でもやりました。 その中に、「使用人」と「花嫁」が居たのでしょう。 そして「約束した」日の前日、あるいは数日前、男はついに「花嫁」に刺されます。 満月の夜、午前0時、男は這いずりながらも家に戻ります。 「約束」を果たせなかった男、そしてMicheleの異変に気付き、Michele(=エル)の首を絞めますが、 (「そんな悲しそうな顔をしてどうしたの?」〜屋根裏の少女〜) 時は遅く、「タナトスの衝動」によって覚醒したMicheleの中のもう一人の「彼女」に とどめをさされました。 (「意識の彼岸で 「彼女」が目覚める 宵闇に躍るは 避けられぬ約束」〜壊れたマリオネット〜) 深層(もう一人の彼女)と表層(Michele)が入れ替わった状態の中、 彼女は絵を描いた。 (「そうだ、パパの幸せを描いてあげる」〜屋根裏の少女〜) 赤いキャンバスは左手(悪魔)で、そして肖像画を右手(神)で。 (「幼い筆跡の署名 妙に歪な題名は 【最愛の娘エリスの8つの誕生日に】」〜エルの肖像〜)
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