★☆蒼天航路スレッド☆★
453:2002/11/02(土) 17:00AAS

中根東竜 2002年10月13日日曜日 17時27分

中根です。激しくきぼんとおっしゃられるからには、
まともなレビューを書かなければ!とおもって必死になって読んだのですが、わかりにくいんですねぇ、これ・・

良い本だとは思いますよ。ただ、難解な中国医学の理論をガチンコで
ずっと述べているので、夜勤明けの頭には大層読みづらいものでございました・・

で、この本は理論書なので、張機とかに関しては記述少ないです。
これじゃレビューかけねえよウワァァン、ってわけで
もう一冊、石田秀実著『中国医学思想史』(東京大学出版会)
を読んでみました。これの方が詳しいです。

で、内容を述べると・・
・張仲景自体は存在したことは間違いない。ただし、事跡は伝説に彩られている。唐の甘伯宗『名医伝』には長沙太守だったとあるが、これも伝説だと考えた方がよい。
・魏晋六朝期の文献『皇甫謐解散説』には「華陀ほど不可思議な腕はないが、症状と方剤の対応・扱い方には誰もかなわない」とあり、
精緻な臨床の医師だったようだ。『晋書』皇甫謐伝にも方剤に長けていたと書かれている。
・傷寒論は現在傷寒論・金匱要略・金匱玉函経の3つに変容している。どれが原型に一番近いか探るのは容易ではない(石田氏は細かく推論しているが、煩雑になるので省略)

・・ということのようですよ。
どうも余り参考にならなくてすいません・・

>おひさしぶりです! あー、蒼天とか龍狼伝とかって史実とか考えない方がいいですよ〜。としまつと違って、ソレで充分面白いです。私たちは何だかんだ言っても、あの作品が好きですから。

あー、そう考えた方が良いですよねぇ。私も故李学仁先生のファンだったモノで(何しろ未だに李氏作品の三夢伝を探しているくらいだ)、
ついマジになってしまいました。史実とか考えない方が良いんですよねぇ。以後そうします(そういって今度は作品でぐにゃぐにゃ言っているのはカコワルイ・・・)

>惟新さん

傷寒論の伝承経路は非常に複雑で、上で述べたのが概略ですが、
山田氏・石田氏ともに違った説を書いている状況なので、
これ以上詳しくは素人の僕にはわからんです(^^;)
申し訳ないです。
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