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三国雑談スレ ◆奥の方のテーブル◆
213:中根東竜 2003/02/21(金) 19:54 >平勢隆郎説 およそ『春秋』と『春秋左氏伝』くらい議論百出している 古典はないのですが、平勢説も異説の一つ・・ だと思います、はい・・ 個人的な意見では、暦の分析は納得がいくモノの、 春秋三伝を「正統性主張の書」という話はどうなのでしょうか、 一般向けの平勢氏の本を読む限り納得がいきかねる説のように 思います。中国歴代史上、正当性の主張は何度も行われ ましたが、平勢説のように暗号のような形で示した例は 滅亡国の家臣が隠居して書いた書物以外にないのです。 (宋の鄭思肖『鉄函心史』など) その点、何故こういう考え方をしているのか疑問です。
214:★ぐっこ 2003/03/06(木) 00:51 おっとっと、えらくご無沙汰になってしまいました。 古典全般に付き物なのかどうかはわかりませんが、まあ、古籍は歴史学 以外にも、ロマン追求という観点で読む流れもあるものでして。 むかし「百人一首の秘密」だったか、そう言うタイトルの本がありましたが、 これがまたトンデモな学説(?)でした。 百人一首の歌が記している風景、人物、地名などを並べていくと、不気味なくらい ピッタリと近畿地図が出来上がってしまうと。その中央に位置する歌こそが、 「小倉百人一首」が撰された真の理由。詠み人知らずを含めた百人の魂魄で、ある人物 の「鬼」を封じる図式が出来上がる、と。 …まあ要するに、百人一首は、それ自体が一個の封印だった、という説ですね。 真偽のほどはともかくとして、この説にいたく昂奮した私は、当時興味の対象だった西洋史 の方面でこれをノベライズし、某文庫に応募しましたわ(;^_^A。とりあえず二次選考までは 行った覚えがあります…。現在なんとなく脳内でリメイク中… てなわけで、まあこーゆー系統の楽しみ方としては、奇説怪説おおいに結構では、と思います。
215:★ぐっこ 2003/04/29(火) 21:13 ところで、別冊宝島の「僕たちの好きな三国志」なる本を買ってきました。 お値段は950円と、ちいと割高ですが、内容はそれなりに濃い! メイン文書いてるのが大澤教官ですから、まあ当然と言えば当然ですが…。 巻頭ページが光栄の三国志シリーズや無双の特集ですんで、割合ライトかとも思った のですが(「三国の野望」のリクそんさんがコラム書いてたよ…)、本文はみっしりと 人物辞典や当時状況の概説などが詰まっていて、大澤節が読み応え満点。 ただまあ、「三国時代スペシャル」とか「真実の三国志」とかの大澤本を読んだ方は、 内容が重複してるから、確認が必要ですな。 個人的にはお薦めの一品。お金に余裕がある人は是非。
216:左平(仮名) 2003/04/29(火) 23:02 私も、こないだ書店でちらっと見かけました。 実のところ、執筆陣にリクそんさんがいるとか大澤さん(ここでは教官と言った方がいいですか?)が私と同じ‘73生まれという所に目がいってたりして…。 全体を俯瞰すると、ところどころ演義と正史がごっちゃになってる部分もありますが、普及していく過程を考えると、そうなってしまうのでしょうね。
217:★ぐっこ 2003/04/29(火) 23:22 あはは、松竹梅様のところで辛く評されてましたが、構成に関しては 仕方がないですねえ。原稿依頼のメールの後は、打ち合わせ無しで、 それぞれの原稿を組み合わせるだけ。お互い、誰が何を書いているか 解らないと言う状況ですから、ごっちゃになるのも無理ない話で。 (ほとんど同人誌のノリらしい。別冊宝島) 大澤教官も、自分の文章につく挿絵とか人物関係図とかノーチェック だったらしいですな。 ただまあ、三国志上級者と呼ばれる方々にとっては、中途半端な内容 でしょうね…。初心者向けの大澤節なんか、彼らにとっては斬新でも なんでもないでしょうし。 そういえば大澤教官、私がログイン読者の頃21、2だったような。今思えば 若いのにエラソーな文章を書いてらっしゃった(^_^;)
218:中根東竜 2003/05/01(木) 14:14 大澤氏の本は僕の住んでいる地域では、まだ何処の本屋 にもありまへん。4軒回って無しかよウワァァァン!! 坂口和澄『三國志群雄録』という、正史を元にした初心者向けの 本が最近出ましたが、それを越えて欲しい ところではあります。『三國志群雄録』は『三国志集解』なども 参考にした良著ですが、人物の数が110人弱でしたので、 もっとたくさんあると良いなあ。
219:★ぐっこ 2003/05/01(木) 21:21 大澤教官の本はヒジョーにマイナーですから、発売一ヶ月で 書店から姿を消すこともしばしば(大型店は大丈夫でしょうけど…) 話題になってる別冊宝島のぶんは、内容は本当に入門編みたいなもの ですので、千円払って買うかどうか迷うところ。 基本的に中根様クラスの三国迷にとっては、それほど真新しい事が 書いてあるわけでないのですが…。 >三國志群雄録 初耳! というわけでざっと調べてみましたが、なるほど、正史の列伝 をさらに掘り下げたカンジのものらしいですな! ちなみに別冊宝島は95人ですから、人数でもプラス! 今度書店探してみます〜。
220:松竹梅 2003/06/03(火) 00:59 [stb@mse.biglobe.ne.jp] 別冊宝島から『曹操孟徳伝』が出たのでご報告を。 詳しい内容は自分ところで紹介してますが、なかなかいい本。 『僕たちの好きな』からのステップアップとしてもいけます。 その一方、ひとつ謎の部分があるんで、ぜひぐっこさんに聞きたいなあ。あとでこっそり。 そいでは。 #『僕たちの〜』は凄いいい本ですよ、とここでもフォロウ
221:★玉川雄一 2003/06/03(火) 21:43 いやまた何というか、今回も誤植(誤字)多かったですね。 「片ち(以下省略)はネタで片づけられたけど、 魏の皇統が曹植に繋がってたり、ルビ間違えるはダミーのデータが残ったままになってるわ… 私も仕事では作るサイドの方をやっとる訳なので他人事ではないのですが、 原稿執筆者と編集とどちらも注意しないといけないんですよね。 ちょっとした資料集でもある本だけに、ミスは残念でもあります。
222:★ぐっこ 2003/06/03(火) 23:06 というか、刷りが妙に豪華なだけに、字がキラキラして見づらくないですか(^_^;) 今回は、そうですねえ、値段ぶんの価値は十分にある! と断言できます。 総論ではなく各論の集まりですから、資料としての価値があります。 たまーに演義がごっちゃになってるところがある気もしますが、少なくとも私クラスの 三国迷であれば、読後ほくほくした気持ちになること間違いなし! 結論 買え。 >>220松竹梅様 話題提供感謝! なにか?コソーリ? >>221義兄上 あっはっは。よく見ると校正がアレな部分もありますが(^_^;) 人名ミス、特に字は、それと分かる人が校正見ないと、まず編集 さんは気づきませんし…。 私も、自分の仕事でよく校正漏れ出して、印刷所の方に気づかれた こともありますた。あと、製本までしたあとに、タックシール貼ったり。
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