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三国雑談スレ ◆奥の方のテーブル◆
229:左平(仮名) 2003/07/07(月) 00:31 三国志との関連がちょっとはあるので、ageで書き込んでおきます。 昨日、川勝義雄氏の「魏晋南北朝」(講談社学術文庫)を買い、一応読了しました。 三崎良章氏の「五胡十六国」(東方書店)も前に買ってるので、一応このあたりについての概観は分かっていてもよさそうなものなのですが…悲しいくらい、頭に入ってない事が分かりました。 で、感想。…川勝氏の方は、南朝に重点が置かれてますね(全11章のうち、1・2章が概観、3〜8章が南朝【ただし3・4章は三国・西晋】、9〜11章が北朝)。三崎氏の方は北朝(というか北魏以前)が主という感じでしたから、両方そろって一応のバランスがとれる…かな?といったところ。 それにしても、東晋、随分不安定だったんですな。皇帝の在位期間、20年を超えるのが一人だけです。叛乱も続発してるし、玉川さん一押しの陶侃やチ【希+β】鑒の軍団の独立性も高く、中央の力も弱いし。 ↑ところで、この諸葛亮のAA、シリ−ズのどれのなんでしょうか。私が知ってるのはT(ファミコン時代にちょっと)、W、Y、Z(これらは持ってます)、[、\(ネットで確認)ですが、Tのがやや近いかなというくらいしか分かりません。
230:左平(仮名) 2003/07/07(月) 00:41 ところで、皆さんお忙しいのを承知で、一つ私のわがままを聞いていただけませんか? 現在書かせてもらってます「牛氏」ですが、正直言って自分の妄想だけで書いてる状態なので、かなり不安になっています。皆さんから見てどんなものなのか感想をうかがいたいのです。 書くからにはきちんとしたいので、ご指摘を頂ければ、軌道修正していくつもりですので、どうぞよろしく。 ちなみに、第30回まで書き込んだ今日時点では、西暦173年あたりとしております。現在書き溜めている分も合わせると、既に以前に書いた「サク(竹+乍)融伝」の容量を越え、まだまだ続きそうです(冗談抜きで、第一部だけで一年以上かかりそうです)。
231:★玉川雄一 2003/07/07(月) 01:56 私は『五胡十六国』は何度か読み返していますが『魏晋南北朝』は未読です。 講談社学術文庫なのですね。今度買ってみるとしますか。 東晋は確かに不安定だったようですね。 特に創設期の310〜330年代はこれでもか、というほど乱れまくっています。 ダイナミズムという点では後漢建安年間の群雄割拠時代に優るとも劣らないはず。 その時期を乗り越えると、不安定ながらもなんとか軌道に乗り出しますね。 もっとも、王導のような一流の宰相がいればまだマシだったようですが、 桓温あたりが出てきた頃から雲行きが怪しくなり始めます。 また北方では前秦の統一がなり、やがてシ肥水での激突… 結局、「平和」な時期なんてほとんどなかったようですから、話題には事欠かないわけで。 まったく、この時代を世に知らしめるビッグバンでも起こってくれないものでしょうかね… 「牛氏」ですが、書かせっ放しにしてしまってこちらこそ恐縮です。 折を見て、感想などお伝えしてゆかねばなりませんね。
232:★玉川雄一 2003/07/07(月) 02:03 そうそう、>>228のAAはやはりIだと思います。 何より、「○○いわく、」で始まるメッセージが遠き日の思い出を蘇らせる… 空白地の在野武将(たしか張昭)に「みずからでむく」をやろうとして、 軍師に「きけんです! おやめください」と言われたのにもかかわらず 「空白地だからいいじゃん」と強行したら本当に捕まって(誰に?)殺されちゃったよ.・゚・(ノД`)・゚・ あと、TATSUさんのところでちょうど三国末期のネタがあったので、 東晋までネジこんできちゃいました。大人げないなあ俺も(-_-;)
233:★ぐっこ 2003/07/07(月) 23:20 あー。私も「魏晋南北朝」がそのあたりの時代の唯一のソース。 しかしながら、全然頭に入ってません。 最初に小説ありきの三国志と違って、東晋にせよ後漢にせよ、最初に 史書から入るぶん、人物興亡史というより、歴史資料を読むような気分に なってしまうからでしょうかねえ…。 やはり買ってじっくり読むべきか… >この時代を世に知らしめるビッグバン どの時代も、色々な歴史作家によってそれなりに小説になってるんですが、 やはり誰も彼も、羅貫中に全然及んでいないわけで。司馬遼クラスの大物が 書いてくれたらなあ…。宮城谷昌光でも全然可。 >牛氏 放置と思われたならスマソ…。当たり前ながら、カキコごとに読ませて頂いてます。 ただ、一話ごとに管理人が偉そうに感想書くのもアレなんでひかえてます。 ことに最近は非常に(;´Д`)ハァハァしております。 が、私が感想書かないと、話が前に進まない、という状況は避けたかったですし… どうぞ、お気になさらずお話を進めてくださいませ! まあ、ノーリアクションというのも、確かに不安になりますよね(^_^;) では、一言だけ所感を添えさせてもらえるなら… 左平(仮名)様の文体の特徴は、どちらかと言えば女性的な、陳舜作品を 思わせる細い筆です。その文体に似合うのは、案外、硬質の会話、冷笑的な形容 だったりしますが、左平(仮名)様の作品の登場人物は、書き手の人柄を表してか、 円い人柄が多いように見受けます。つまり、会話文章が妙に身近、家庭的で、 それがプラスにもなれば、場面によってはかなりマイナスになることもあるかと。 そのあたりに気を遣われれば、より魅力的な作品になるのではないでしょうか? と、総評のような話になってしまいました。すみません… ちなみに私はさる公募小説の論評で、こう言われました↓ 「吉川英治の小説が何故少年達に受けるのか? それは“格好いいから”というのが 一つの理由。歴史作家を目指すなら、その基礎の基礎の基礎を鍛え直してから 再投稿してください。あと、誤字脱字多すぎ(※2カ所だったのに)」 その結果が、南蛮王とか学園三国志です (゚∀゚) >蒼天考 !!(b^ー°) グッジョブ つうか荀灌たんが話題になってますた。私もここで知ったんでしたな… >光栄三国志 もっと殺伐と(田各
234:左平(仮名) 2003/08/18(月) 00:38 学三掲示板より、梁興ネタ >これはもう、左平(仮名)さんにお願いして次回作『梁氏』を書いて頂くしか…? 三部構成の「牛氏」第一部もまだ道半ばですし、梁氏となると後漢書を読む比重も増しますから、現状ではちょっと。 とはいえ、ご指名いただいたのは嬉しくもありますし、ちょっとごく簡単なあらすじを考えてみましょう。
235:左平(仮名) 2003/08/18(月) 01:58 まず、三国志全人名事典に出てくる「梁」姓は、(異民族も含めて)19人です(梁興込み)。 このうち、(光武二十八将ではありませんが)後漢功臣といえる梁統の子孫という可能性のある、安定及びその近くの人となると…。 1,梁寛 安定の人。楊阜らと共に馬超と戦っています。時期的には梁興と一致。この二人が実は同族だった、なんて設定にしたら、なかなか劇的ですね。 2,梁元碧 涼州・休屠胡の首領。梁というのが姓だったりすると、胡化した漢人というドラマ性があります。ただし、この人については、郭淮の伝に記載があり、梁興と時期がずれます。このあたりをどうみるか。 3,梁虔 魏の天水郡主記→蜀。ただし、姜維とともに…という事で時期がずれます。 4,梁鵠 安定の人。劉表→曹操という経歴がありますから、時期的には梁興と一致。ただ、曹操に重用されていた様ですから、梁興とはつながりにくいです。第一、こちらは文官。 5,梁習 蒼天にもその名が出た、名刺史。時代的にも一致。ただ、陳郡の人とありますから梁興との関係はちょっと考えられません。彼と梁興が同族だったりすれば、小説的には物凄く絵になる展開なのですが…。 6,梁施 梁習の子。 7,梁緒 魏の天水郡功曹→蜀。何か、梁虔にそっくり。 8,梁双 天水の人。馬超と戦った趙昂の妻・王異の話に出てくるのですが…どうも時期が合いません。 梁統の子孫が、あの跋扈将軍・梁冀。彼の死後、その一族は族滅された…となっています。しかし、梁統から梁冀までは間がありますし、辺境にいた傍系の一族は逃れ得たという事も考えられます。 と、なると…。 以上の点から、乏しい頭を使って妄想しますと、こんな感じでしょうか。 梁冀が都で権勢を振るう中、傍系の梁某は辺境にあった。才徳なくして権力の座にある事に、言い様のない不安を抱いていたからである。彼は、つとめて自らを貶め、庶民と交わっていた。 やがて、梁冀は滅ぶ。彼は官憲の追っ手を逃れ、羌族の集落に入った。そして、その子孫はいくつかの系統に分かれていき、それぞれの道を歩む事となる。 ある者は、ほとぼりの冷めるのを待って漢朝に仕官し、またある者は羌族とともに漢朝に叛旗を翻す。 そして…。皮肉にも、一族はあい戦う事になる(梁寛と梁興)。 梁興は懸命に戦うも、武運拙く敗れ、自身は戦死する。しかし、その忘れ形見は母に連れられて西方に逃れ、いつしか胡の長となる(梁元碧)。 魏に帰順した時、彼は何を思ったであろうか。 なんて、どんなもんでしょうか。
236:★ぐっこ 2003/08/18(月) 23:11 うお、流石は左平(仮名)様! 涼州系の梁氏って思ったより多いな…確かに何人かは血縁であること間違いなさそう…。 梁冀の一族が誅滅されたとしても、だいぶ前に分かれた梁氏の流れは無事でしょうし、 梁冀の一族の中には、確かに羌やテイあたりに逃れる士人もいたでしょうし… うーん、となると、左平(仮名)様のプロットも、案外ありえるかも(;´Д`)ハァハァ…
237:左平(仮名) 2003/08/18(月) 23:38 中央研究院のサイトで梁統の伝もちらりと見たのですが、興味深い記述がありました。 その遠祖は、晋の大夫、梁益耳だそうで、もとは河東にいたが、後に安定に移ったとの事です。 河東となると…戦国時代の魏との関連も考えられますね。 また、梁統から梁冀まで、その字には「伯仲叔季」が含まれています。当時はわりと普通だったのかも知れませんが、それを踏まえると、梁興にも結構絵になる字を設定してもよさそうです。
238:★玉川雄一 2003/08/19(火) 17:09 おおう、これだけの構想がたちまちに浮かぶとは… 私のように行き当たりばったりで話を作ろうとするではなく、 これほどにプロットを組み立てられれば確かに長編も書けましょうて。 「牛氏」もさることながら、こちらも大作の予感! で、今更ではありますが『牛氏』を通読させていただきました。 牛輔を(後の)董卓軍閥の中ではやや異色な人物として捉え、成長を重ねて行く姿が綴られていますね。 董卓は…いまだ脳内ビジュアル的には蒼天のアレなんですが(^_^;)、 内面についてはすっかりこの作品でフォーマットされつつあります。 もっとも、この先の董卓はどう描かれてゆくのか… 新たな「董卓像」が確立されることを期待しています。 ここ数回は李カクら後の幹部クラスの若き日の姿も見受けられ、 様々な群像が一つの物語に集約されてゆく様はそのスケールの大きさを感じさせ、いやが上にも期待が膨らみます。 彼らの「結末」はやはり歴史を覆すことにはならないのでしょうが、 左平(仮名)さんの描くキャラクターがどのような道をたどってそこへと行き着くのか楽しみです。 そして、世代を越えて受け継がれる「牛氏」の血… 時代に翻弄された一族の長い長い物語、これからも目が離せません。
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