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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
203:左平(仮名)2008/02/09(土) 22:54:30 ID:LaQXGTavAAS
続き。
いきなり荀ケの死が語られます。しかも、拍子抜けするくらい、あっさりと。曹操が公に就任するのに反
対していた、曹操から贈られた箱の中身が空だった、この二点の事実以外をあれこれと語るのは贅言では
ないか、そんな感じの書かれ方です。
董昭を切れ者と書き、曹操の公就任の理由に合理性を認める(朝廷が、皇帝のおわす許昌と曹操がいる鄴
に分かれていては権力が二元化してしまうので鄴に実権をシフトさせて…ってな感じの理由づけ。なので
公位就任については、生臭さはあまり感じません)あたり、なかなか興味深いです。
どうも、後漢という王朝にはあまり思い入れがないようですね。
さらに、今回、伏氏の族滅という事態も発生します。皇后の書状を他人に見せてしまう伏完といい、引き
ずり出される皇后を見殺しにする皇帝といい、何か、人としての器量に疑問符が。
どこか爽快さのある前半に対し、後半は何かすっきりしないものがある、そんな回です。
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