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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
237:左平(仮名) 2009/07/25(土) 02:14:54 ID:wQjkGeU20 三国志(2009年07月) 今回のタイトルは「箕谷」。いよいよ、魏vs蜀漢の戦いが始まるわけですが…。 孟達がぐずぐずしているところへ、司馬懿が急襲を仕掛けます。まさに「神速」。完全に虚を突かれた形になったため、 兵の士気の差も歴然たるものがありました。 それでも十日余り持ちこたえたあたり、孟達の将器もそこそこはあったとは言えるのでしょうが…諸葛亮からの援軍も しっかり防がれると、最早、打つ手はありません。 併せて、(魏から見て最前線で監視の目も緩くなりがちなことから)勝手気ままに振る舞っていた申儀も逮捕。魏の西南 方面がしっかりと平定された格好に。 諸葛亮からすると、思いっきり出ばなをくじかれた形になります。とはいえ、「攻撃は最大の防御」ともいうように、蜀 漢が生き延びるには、魏と戦うしかありません。 しかし、国力差はいかんともし難いものがありますし、何より、曹叡と司馬懿(ら群臣)との連携がしっかりとしている 以上、うかつなことはできません。 こうしてみると、蜀漢・呉にとっては、もう少し曹丕に生きていてもらった方が良かったのか?ってな感じですね。 何度も戦場に立ったことがあり、武芸にも秀でていた曹丕より、実戦経験の殆ど無い曹叡の方が軍事的手腕に優れる というのも、不思議なものです。 必然的に、諸葛亮達が考える進攻ルートは、慎重なものになります。諸将も概ね賛同しますが、ひとり異見を持つ人物が いました。そう、魏延です。 漢中太守、ということは、魏との戦いの最前線にいるということ。前線の事情に明るい彼には、この戦いを有利に進める 成算がありました。長安急襲です。 長安は魏でも有数の要地でありますが、守る夏候楙には軍略の才乏しく、ひとたび攻めかかれば脆いもの。兵糧の備蓄も ありますから、補給の心配もありません。 しかし、敵中に孤立し、殲滅される危険性がある以上、諸葛亮としては、受け入れられない提案でした。 長くなるので続きます。
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