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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
251:左平(仮名) 2010/01/01(金) 01:42:33 ID:hGkpiVxC0 続き。 撤収から数ヵ月後、曹真は息を引き取ります。不調に終わったとはいえ、先の蜀漢攻めは、呉が大規模な軍事行動 を起こせないうちに…と判断してのもの。彼もまた、楊阜と同様、国を思って行動する忠臣でありました。 とはいえ、ここで曹真をも失ったことは、魏にとっては、不吉な影を投げかけることになります。 さて、呉の方は、といいますと…。 念願の帝位に就いたとはいえ、彼我の国力差に変化があったわけではありません。帝位をより盤石なものにするため にも、孫権としては、軍事的な成果を挙げる必要があります。 呉にとって、目の上の瘤となっているのは、合肥。この頃、満寵の指揮のもと合肥新城が築かれたことで、ますます 攻め辛くなっています。 が、この頃、満寵も酒に溺れいささか衰えがみられる…という話があったことや、魏の主力が対蜀漢戦に向けられて いることから、孫権は、合肥攻略を実行に移します。 おおっぴらに合肥攻略を知らしめて魏軍を集めさせ、やがて兵を引いたその時に攻撃を仕掛けるというものです。策 そのものはなかなかのものだったのですが… …結果は、みごと失敗でした。満寵、酒は飲んでも飲まれてはおらず、孫権の策を看破していたのです。というか、 孫権が自らの策に溺れた感がありますが。 (孫権はきっと策を弄しているに違いない、と思われ警戒されていた) それでも懲りない孫権。満寵が駄目なら今度は、とばかりに、彼と仲が良くない王淩に策を向けます。こちらはいく ばくかの成果あり。 王淩、まっすぐな人なだけに、策には弱いみたいです。
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