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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
287:左平(仮名) 2010/11/04(木) 00:08:33 ID:???0 [sage ] 続き。 毌丘倹は、この時点では幽州刺史。長く中央の官位を歴任した後でのこの人事は、一見左遷のように見えますが、実は 曹叡の信任は揺らいでいません。幽州刺史になったのは、いわば、公孫淵討伐の殊勲を挙げさせようとした配慮。 そのことが分かっているだけに、毌丘倹はがぜん張り切ります。 魏軍迫る。この知らせを聞いた公孫淵は煩悶します。この時点での遼東は、外交的にも孤立しており、勝ち目はまるで ありません。しかし、ここで降ると、たとえ貴族として遇されるとしても、遼東の地から去らねばなりません。 父祖が守り抜いてきたこの地で斃れるか、この地を捨てて富貴を保つか…。 そして、ついに、戦うことを決断します。 魏の使者を取り逃がしたため、奇襲という手は使えません。魏軍と遼東軍は、真っ向から激突します。魏軍の弩の威力 は凄まじく、遼東の騎兵は次々に斃れますが、公孫淵は無心に戦い続け、戦況は膠着状態となりました。 ここは長期戦に持ち込むべし、とみた毌丘倹は、いったん退きます。しかし、ここから状況は好転することなく、つい に撤退命令が出されます。 ここは、遼東が守り切りました。毌丘倹と公孫淵。今回の描かれ方をみると、ともにひとかどの将帥であると言えるの ですが、どこか決め手に欠けるように見受けられます。 続きます。
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