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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
82:★ぐっこ 2003/04/22(火) 21:54 むう、確かにお求めやすい価格帯だ! 考えようかな…。 晋書はいかがか…(;´Д`) いえ、県立図書館の和刻本を全コピしても 7000円弱、というところですが。 >掲示板 もう大丈夫でした(^_^;)
83:左平(仮名) 2003/05/10(土) 23:49 ◆黄巾の乱 一応の決着 ほか 今回の宮城谷三国志◆ 前回のラストで盧植に替わり張角を倒すべく派遣された董卓ですが、まったくやる気なし(見せ掛けだけの攻撃はしますが)。結局、この戦いに決着をつけたのは、またしても皇甫嵩でした。ちらりと盧植の良将ぶりも描くあたり、細かいです。 張三兄弟をことごとく倒した皇甫嵩が英雄視されるのは当然。そこに現われたのが、閻忠なる人物。彼はいにしえのカイ【萠リ】通の如く説くのですが、受け入れられません。閻忠の最期は、王国らにかつがれた為、昂奮の中で死ぬというものでしたが、「不幸にも」というあたり、氏の思いはどこにあるのでしょうか。 一方で、朱儁はなおも苛烈な戦いを続けます。張曼成、趙弘、韓忠。黄巾は、指導者が斃れても斃れてもなお大軍をもって抵抗を続けますが、朱儁は寡兵をもって激しい攻撃を続け、ついにこれを制します。孫堅も活躍します。 こうして、「黄巾の乱」としては一応の終息をみますが、その後も各地で乱が起こったのは周知のとおり。このあたりは、いわゆる「三国志」の世界といえます。 しかし、その一方で、ヘイ【丙β】原の事が詳しく描かれます。今回のラストは、彼が曹操に仕えるところ。公孫度の事にも触れられています。物語のスケ−ルが、やはり今までの三国志とは違う…。
84:左平(仮名) 2003/05/11(日) 01:36 あ、そうそう、今回も、名前だけの登場ですが結構有名どころが。 賈ク【言+羽】、太史慈、馬融、鄭玄など。
85:★ぐっこ 2003/06/10(火) 21:41 そして今日久々に文春読んでみると、董卓と孫堅カコイイ。 相変わらず皇甫嵩ぶっちぎりで、同時代で彼を上回る俊傑はいないのでは と思えるほどに(;´Д`)ハァハァ… 司空の張温の下で知謀を空回りさせつつも、けっこうアフターケアに気遣う 董卓がミョーにツボでした。あと、陶謙もカコイイ。 それにしてもいつ曹操が表に出てくるんだ。
86:左平(仮名) 2003/06/11(水) 00:08 おっと、今回はぐっこさんの方がお先に読まれましたか。 残念、今日は遅くなったもので文藝春秋は見てないです。明日以降、確認します。
87:左平(仮名) 2003/06/11(水) 21:55 一日遅れで、ようやく確認。確かに、将達がかっこいいです。 とはいえ、今回最も描かれていたのはやはり董卓でしょう(張温は凡将。孫堅は戦力に恵まれず、今回はいまひとつ目立たない【とはいえ、その力量は既に光っています】。陶謙は、武人らしい偏屈さの故に自らの器を縮めている…)。 不思議なもので、負けない戦をする董卓なのに、私にはなお「智謀の人」というイメ−ジはしないのです(いや、良将というイメ−ジはあるのですが)。やはり勝手知ったる羌族との戦いという事もあるのでしょうか。 それにしても、皇甫嵩の将器を活用できない漢朝は、やはりあきません。後々の事を考えると、なおさらです。 で、韓遂に北宮伯玉、馬騰、王国…。韓遂は、昔洛陽に行き、何進に意見した事もある、と…。時期はよく分かりませんが、蒼天で描かれた様なシチュエ−ションもあり得たと…。
88:★ぐっこ 2003/06/11(水) 22:32 やはり萌えたのは張燕の登場でしょうな!飛燕カコイイ! 董卓は、正直猛将というより知将、謀将の印象が最近強い私であります。 洛陽で失政やらかすまでの彼の動きは、非常にクレバーではないかと。 というか、もし彼が李儒あたりの献策で動いていたとすれば、李儒って 郭嘉なみに先見のある軍師な気が。
89:左平(仮名) 2003/07/11(金) 00:26 ◆その頃各地は 今回の宮城谷三国志◆ 今回は、各地の様子とその中で動く群雄候補達が語られています。中央においては、霊帝は相変わらず銭の亡者ですが、各地は激動の中にあります。 西では「戦国の名将・趙奢の、そして伏波将軍・馬援の子孫」馬騰が蜂起。羌族の女を母とする彼にとって、漢朝は二重の意味で憎むべき存在(羌族を虐げ、馬氏を軽んじた)。 北では張純が丘力居と組んで蜂起。その鎮圧に加わるべく、劉備は旗揚げします。時に劉備二十八歳、関羽二十九歳(!)、張飛十六歳(!)。 南では区星が蜂起。それを孫堅が鎮圧。 曹操は、病を理由に官を辞めます。そして、官位を銭で買った父を批判。父とは距離をおくとありますが…そうなると、徐州の件はどうなるのでしょうか。 劉焉は董扶の勧めもあって益州へ。そこで五斗米道や教母と接触します。 公孫サン【王+贊】は張純と激しく戦いますが、手柄は、徳によって乱をおさめた劉虞のものに。 強い劣等意識にさいなまれ、任侠をきどる事で男を上げようとする。感情を表に表さない事の描き方といい、今のところの劉備は、どこか陰鬱とした感じがあります。そして、そんな彼についていく関羽にも同様の感じが。 しかし、そんな彼らが、ともすれば人格を卑しくするこの戦禍の中で、人として成長していく…。 曹操・孫堅と比べると、明らかに出遅れている劉備は、どうやってその差を詰めるのでしょうか。
90:★ぐっこ 2003/07/18(金) 23:27 ようやく読みましたぜ〜! 三国志レギュラーもそろい踏みで、地方の反徒どもも元気良くて。 それにしても、まだ一人称的な視点を持つキャラクターが一人も 登場してないので、誰が主役か解らない物語ですが… とりあえず今回萌えたのは、劉備と公孫瓉。特に公孫瓉がタク県の県令 やってた時代に言及されてて(;´Д`)ハァハァ。劉備が気兼ねして公孫瓉 に面会を求めなかった、という解釈がカコイイ。公孫瓉も遠慮してるところ が、なんかツレっぽくていいですな… しかし劉備の黄巾後しばらくの行動に、人として劣る、と言う評価を 与えながら、これから先の飛躍的な成長に言及する辺り、主人公は 劉備になるのかしらん?
91:左平(仮名) 2003/08/11(月) 21:50 今回は、いきなり陰謀から始まります。合肥侯擁立未遂事件です。その一員には、あの陳蕃の子・陳逸の名も。曹操も誘われますが、拒否しています。 …ちくまの和訳では、この合肥侯は劉氏の一人であろうとしているのですが、宮城谷氏は違うと断言しています(後漢建国の功臣の一人の子孫らしいのですが、まだきちんと読んでなくて…)。 はて?後漢書を確認しないと。 西に目を向けると、王国・韓遂の乱が続いています。自らの勢力を涵養せんとする董卓が気乗り薄な中、皇甫嵩は敢然と戦い、みごと勝利。この後、二人の関係は悪化するそうで(まぁ、董卓からすれば面目を潰されたわけですから無理もありません)。 アサハルさんがまた喜びそうな?描かれ方です。 そんな中、霊帝が崩じます。桓帝に(宋皇后を死に追いやった事、桓帝の実弟・渤海王劉カイ【小+里】を自殺に追い込んだ事を)叱責される夢を見た直後に、といいますから、はなはだ格好悪いです。まさしく悪い意味での「霊」に相応しい最期。 後継者問題一つまともに処理してないのですから…。霊帝については、今までの三国志の中でも、最も情けない描かれ方ではないかと思えます。 その前の行動を指して、秦滅亡前夜を思わせる、とも…。 そして、何進と宦官達との暗闘の中、次回へ。いよいよ、風雲急を告げています。 そうそう、味好漢の一人が登場してましたよ。曹操と荀揩高く評価し、袁術にはなぜか憎まれた、あの人です。
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