★『宮城谷三国志』総合スレッド★
173:左平(仮名)2006/02/12(日) 19:56
先の書き込みの続き

もちろん、このために劉備は危うくなるわけですが…そこはそれ、逃げ足の速さが売り
なだけに、何とか切り抜け、いつの間にか曹操の後方に回ってます。
となると…曹仁の活躍も見逃せません。蒼天では、この時点ではまだまだ未熟ですが、
ここではもう堂々たる将帥です(でもビジュアルは蒼天バージョンのまま。ほんとあの
絵は強烈ですわ)。

なお、文醜の方は…何ともそっけない記述でした。ただ、この場面において、恐怖心を
利用して一気に士気を高める曹操の采配は見事の一言です。


一方、荊州の劉表は、と言うと…北の決戦をよそに傍観拱手を決め込みます。ただ、一
見妙手のように見えて、実はこれ、大失策。
『漁夫の利』というのはしょせん詭弁。ここは旗幟を鮮明にした方が良かったのです。
(ここまで書いてて、いしい御大の忍者ネタが思い浮かびました。藩内の醜い派閥抗争
に対し、どちらからも恨まれたくないと中立に立った結果、どちらからも恨まれた…)
韓嵩を使者として派遣しますが、韓嵩が危惧した通りの結末になるあたり、劉表もまた
袁紹と同類でした。でも、その破綻は、ここではまだ顕在化はしていません。


長い戦いはついに全面対決の様相を呈します。兵力に優る袁紹(兵力差については、曹操
の勝利をより鮮明にするための修辞という指摘がある一方、自らの意思をすみずみにまで
ゆきわたらせようとすれば過度の大軍は率いないだろうという指摘もありますので一概に
は言えませんが、それでも倍くらいはあったのではないか、とのこと)が押し気味に進め
ますが…ここで、思いがけない事態が発生します。
許攸の…
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