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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
269:左平(仮名) 2010/05/31(月) 00:55:06 ID:???0 [sage ] 続き。 蜀漢の軍勢が停止します。これは、野戦で魏との決戦をしようということか。何のひねりもないだけに、かえってその 意図が読めません。 魏の諸将は、打って出ない蜀漢を嘲笑しますが、この沈黙の故、様々な思索が巡らされます。 ついに、魏軍が動きました。郭淮を北に派遣し万一の事態(西方との交通の遮断)に備えたのです。 この時―蜀漢も動きました。北の郭淮に攻撃を仕掛けたかと思うと、返す刀で東に陣取る司馬懿にも攻めかかってきた のです。 みごとな速攻でしたが、戦況は一進一退となります。ここにきて、魏延がサボタージュをしたためです。 かねがね諸葛亮の指揮に不満を抱いていたとはいえ、なぜ、このような大一番で…。 諸葛亮も一度は激怒しますが、そうはいっても魏延の力なくして勝利はない。というわけかどうかは分かりませんが、 この時、先の天子―献帝―の崩御を諸将に告げます。今や、我らのみが正義の軍である、と。 もちろん、魏延もがぜん張り切ります。 しかし、そんな魏延に露骨な嫌悪感を向ける人物がいました。楊儀です。 諸葛亮の信奉者である彼は、勝手な言動がみられる魏延を罵倒します。一方、諸葛亮は、周公旦の故事から、忠臣の 哀しさを語ります。 大勝負のこの時にこのような話が出るあたり、蜀漢の不安材料なわけですが…。
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