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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
379:左平(仮名)@投稿 ★2012/05/03(木) 02:23:24 ID:???0 [sage ]
続き。
「まずは、掃除、掃除」
司馬師はそう言って、李豊に続きそうな者達の排除に取り掛かります。それを「掃除」という言い方で表すあたり、司馬師と
いう人物の恐ろしさが垣間見えるようです。
この中で排除されたうちの一人が、許允でした。名門意識が旺盛な彼は、司馬懿が亡くなった際、それを喜ぶかのような発言を
したこともあり、状況によっては反司馬氏に成り得る存在として、徹底的にマークされます。
そんな彼に大役が与えられましたが、何と、任地に赴くまさにその時に、横領の罪で逮捕されたのです。流刑で済みましたが、
面目は丸つぶれ。気落ちした彼は、間もなく亡くなりました。
許允は罪人として亡くなりましたが、妻の阮氏は、その聡明さをもって子を守り抜きました。
しかし、これほどまでに入念に掃除してもなお、反司馬氏の企ては続きます。そして、ついに弟・司馬昭の暗殺未遂事件が発生。
司馬師は、最後の大掃除を決意することに…。
追記。
以前から、司馬氏の権力掌握の過程には、何かすっきりしないものを感じています。やっていること自体は、おおむね妥当では
あるのですが…。
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