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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
178:左平(仮名) 2006/08/25(金) 20:50 [sage] 1 : 左平(仮名) 投稿日:2006/07/12(水) 23:19 今回のタイトルは「田疇」。前回のラストをうけての烏丸攻めです。 袁氏の息の根を止めるべく烏丸を攻めようとする曹操。しかし、荊州にいる劉備が気にかかります。 夏侯惇・于禁(+李典)を派遣したものの撃退されていますから、劉表ともども本腰を入れて攻め かかられてはやっかい、というのは確かにありました。 夏侯惇・于禁がともに奇策を弄しない将というのは分かるのですが、彼らと戦う劉備が、「彼我の 力量をはかり堅実な戦い方をする」というのが何とも不思議な感じです。 しかし、ここで郭嘉が進言。一応官職には就いてますが実務には関与しない、いわば遊軍的な立場に いるだけに、幅広い視野でみることができたわけです。 かくして、烏丸攻めに出立。しかし、幽州で夏の長雨に遭います。 後の司馬懿による遼東攻めの時も長雨に遭ってますね。当時の気候には余り詳しくありませんが、 この長雨、程度の差はともかく、特定の年に限った話ではないみたいです。中原からするとこの あたりは多雨地帯みたいです。 ここで曹操の頭にある人物の名が浮かびます。それが田疇(字は子泰)。以前、劉虞が都に出した 使者として名が挙がっていましたが、その後のことが語られます。彼の進言により、一気に烏丸の 拠点を突き、時の実力者・蹋頓を倒しました。 何と、ここで張遼の名が挙がってません!正確な理由は分かりませんが、この時期に攻めかかった 時点で勝利が約束されていたということで田疇の功績を高く評価した、ということのようです。 頼みにしていた烏丸が破られたことで、公孫氏のもとに逃れた果てに、袁氏の命運はここで尽きる こととなりました。 かくして、曹操は北の脅威を完全に片付けました。そうなると、次は…というところ。 劉備の進言を容れなかったことを劉表は悔やみますが、当の劉備本人は以外にあっさりとした態度。 以前、劉備を指して、道教的…という評価がなされていましたが、今回は、まるで高僧のよう、 というたとえ方がされていました。徹底的に物事を捨てていくという姿勢がみられると。そして、 それから考えると、世に言う「髀肉之嘆」はどうなのかと、という疑念も。 ただ、さすがに何らかの心境の変化があったのか、劉備はついに名士と言われる人に会うようになり ます。ここで出てくる伏龍・鳳雛。そろそろ、三顧の礼がみられそうです。
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