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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
200:左平(仮名) 2008/01/18(金) 22:56:48 ID:PN7pBVAM 三国志(2008年01月) 今回のタイトルは「成都」。今回、成都にはまだ届いていないんですが…? 益州攻略戦は、まずは順調なスタートを切りました。劉備自身も、珍しく(?)羽目を外して龐統に諌め られるという場面もあります。 しかし、その軍勢はさほど多いわけではないし、また関羽・張飛・趙雲・諸葛亮といった面々は随従して いません。劉璋が劉備の後方を遮断すれば、袋の鼠になる危険性も大いにあったのです。 先手を打たれた劉璋ですが、まだ戦いは始まったばかり。ここで劉璋は、荊州の人ながら、文武にわたる 優れた実務能力を持ち、今や益州の重臣といえる存在になっていた李厳を派遣します。副将は、劉璋の婿 でもある費観(両者の年齢差は二十歳近く、とあります。費観は三十七で没したとのことですから、この 時点で李厳は四十は過ぎている、のでしょうか)。 人物を見る目が厳しく、また、自らに劣る者を友としないため、親友と言える存在の少ない李厳からみて も、費観は優れた人物でした。劉璋からの待遇は良いし、副将も文句なし。ならば、あとは全力で敵たる 劉備にあたるだけ…となるところですが、李厳の心中は、そうではありませんでした。そこが読めなかっ たのが劉璋の限界とは言えるのですが、なかなか難しいところです。 李厳の才を見出したこと一つとってみても、劉璋は決して暗愚な人物ではありません。しかし…。かつて 劉表のもとにあった李厳は、劉表に失望し、劉備に期待していました。その思いが、ここで頭をもたげて きたのです。 (婿であるからには、費観は劉璋を裏切ることはあるまい。と、なると…惜しい人物ではあるが…) 李厳はそう思いつつ、ついに、一つの決断を下します。そう、劉備への寝返りです。 しかし、ここで思いがけない事態が発生します。何と、費観も劉備に寝返るというのです。 もちろん、互いに示し合わせたわけではありませんから偶然の一致ということになるのですが…しかし、 劉備を討伐すべくさし向けられた軍勢の大将と副将が揃って寝返るというのはまた、何とも珍妙な事態。 当然ながら、劉璋側は混乱。劉備達は、さらに進攻します。 長くなったので、ここで分けます。
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