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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
267:左平(仮名) 2010/05/31(月) 00:53:32 ID:???0 [sage ] 続き。 馬忠が中央に知られたのは、上司の閻芝の命を受け、兵五千を率いて劉備の救援に赴いた時のこと。この時劉備は、黄 権を失ってしまったが狐篤を得たと喜んだといいます(ところで、閻芝はどうだったんでしょう)。 行政官としては叛乱が鎮定されてほどない郡をみごとに治め、将としてもそつのない馬忠は、まさに文武兼備。諸葛亮 にも気に入られ、文武の職を歴任します。 人材の重要性を感じる諸葛亮。それは、馬忠にも当てはまります。この時、馬忠の配下にいたのが、張嶷。若かりし時 の話から、胆力があり武勇に秀でたことがうかがえますが、その軍事的才能には目を見張るものがあります。 別の叛乱の際には、馬忠をして「われがゆくまでもない」と丸投げされてみごと鎮定に成功します。 こうしてみると、蜀漢にも、それなりに人材が出てきていることがうかがえます。戦う体制が整い、魏に勝てるという 確信がある。物語的には、盛り上がる展開です。 いわば満を持した状態で蜀漢が動き始めたことを知った曹叡は、珍しく不安を覚えます。明らかに、これまでと異なる 動きを見せている蜀漢。こたびの戦いの重要性は、双方とも理解しています。 曹叡は、司馬懿に迎撃を命じますが、「急がずともよい」と付け加えます。
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