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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
301:左平(仮名) 2011/02/27(日) 01:30:30 ID:???0 [sage ] 三国志(2011年02月) 今回のタイトルは「赤烏」。今回は殆どが呉の話ですが、何かもどかしいというか、すっきりしないものがあります。 呂壱の跋扈と失脚。これは、単に呂壱一人の問題なのでしょうか。呉の人々は、そうは思いませんでした。彼が台頭 し得たのは、不完全とはいえ、皇帝・孫権の本音を代弁していたからです。人々は、そこに、孫権の本性を垣間見て、 そして、失望しました。 そんな中、失望することなく己が職務を果たしていた人物として、歩騭の名が挙げられています。ゲーム等では文官 扱いされている彼ですが、その経歴は、なかなかに武張ったものがあります。 戦乱を避けて江南に渡った彼は、常に冷静沈着。生活苦から逃れるため、豪族の食客になろうとした際、いかに粗略 に扱われても立腹することはありませんでした。 やがて呉に仕官した彼に与えられた任務は、蒼梧太守・呉巨の説得。しかし、呉巨に帰順の意思なしとみるや、隙を ついて斬るという大胆さも持ち合わせています。これを聞いた交州の士燮が帰順し、呉の勢力圏は一気に拡大します。 その後、呉が劉備と戦うことになった際には、荊州南部の鎮定に奔走します。 辺境での務めが長く、中央で腕を振るう機会は余りありませんでしたが、これらの務めを黙々とこなしてきたことが 評価されてか、やがて、軍事面では陸遜に次ぐ地位にまで登ります。 続きます。
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