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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
321:左平(仮名)2011/07/04(月) 01:34:49 ID:???0 [sage ] AAS
続き。
さて、彼ら以外で曹爽派の有力者として、桓範の名が挙がっています。こちらは、実際に有能なのですが、とにかく
性格的に問題あり、というところ。
ちょっと嫌味を言われたくらいで妊娠中の妻に暴力を振るい、母子共に死なせるあたり、それだけでも失脚に値する
くらいです(まあ、さすがにこれは悔やんだようですが)。他にも、蒋済に認められなかったことに恨み事を言う等、
むやみに敵を増やすような言動が目立ちます。
そんな中、曹爽派の一人・李勝が司馬懿のもとを訪れます。先の蜀漢侵攻では失敗した彼ですが、行政手腕はあった
ようで、荊州刺史に就任します。この訪問は、その挨拶に…というわけです。
もっとも、実際には、政治的に沈黙している司馬懿の偵察なのですが。ただ、司馬懿もこのことは分かっており、一
芝居うちます。まさに「しばいのしばい(司馬懿の芝居)」。
(妻に話したら駄洒落扱いされましたが…)
司馬懿の呆けた演技は見事なもので、李勝は、かつての英姿と比べ、思わず涙するほど。司馬懿に仕える侍女達は、
というと…笑いをこらえるのに必死でした。
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