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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
323:左平(仮名) 2011/08/05(金) 00:55:06 ID:???0 [sage ] 三国志(2011年07月) 今回のタイトルは「非常」。いよいよ、魏を揺るがす大事件が勃発します…! まずは、前回の続きから。李勝が「荊州(けいしゅう)」刺史になる、というのを、司馬懿は「并州(へいしゅう)」 刺史になる、と勘違いします。何度も間違うため、ついには、「わたしは、本州たる荊州の刺史になるのです」と言わ れる有様。 これで、司馬懿はようやく聞き間違いに気付いた様子(もちろん、これも芝居なのですが)。 その後、李勝は、司馬師・司馬昭兄弟からもてなしを受けて、晴れやかな気分で司馬懿邸を後にしました。 ※ざっと検索すると、現代中国語では、荊州→Jīngzhōu、并州→Bingzhouと発音するようです(細かいピンインまでは みていませんが…)。個人的には、現代中国語より、日本語での音読み(漢音・呉音)の方が、当時の発音に近いと 思っていますので、「へいしゅう」と「けいしゅう」の聞き間違い、というのが結構リアルに感じられます。 その足で、彼が曹爽邸に立ち寄ったことは言うまでもありません。司馬懿の現況は、曹爽達にとっては、喉から手が出る ほどに知りたいことなのですから。 李勝は、ただただ「おどろきました」と言い、司馬懿の様子を語りつつ、涙します。曹爽もまた、どこか浮かぬ様子。 曹爽派からみれば、もっとも厄介な相手である司馬懿の老衰は、喜ぶべきことであるはずですが…(実際、何晏、ケ颺は 浮かれています)。 李勝が涙したのは、人というもののはかなさを感じた、ということもあるでしょう。では、曹爽は? 続きます。
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