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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
327:左平(仮名) 2011/09/04(日) 02:33:56 ID:???0 [sage ] 三国志(2011年08月) 今回のタイトルは「霹靂」。曹爽達にとっては、まさにそんな感じだったのでしょうね。しかし、それだけではおさまら ないわけで…。 司馬懿によるクーデターは、ここまではうまくいっていますが、桓範からみれば、まだ逆転の目は残されていました。何 しろ、曹爽側には天子がおわすのです。 天子を擁して副都・許昌に移り、そこで募兵を行えば、十分な兵力が得られます。それに、大司農の印綬もありますから、 兵糧の心配もありません。さらに、天子直々に詔を出せば、皇太后のそれを無効化できる(→司馬懿を逆臣とすることも できる)のです。 しかし、これだけの好条件を示されながら、曹爽達は動こうとしません。これまで、たびたび兄を諌めてきた曹羲でさえ、 押し黙ったまま。自分達の置かれた状況を理解はしたものの、その状況に耐えられなかったのです。 危機にあっては、人の本性が出てくるものですが、曹爽達は、揃いも揃って肚が座っていなかったようです。 ただし、いつまでも動かないわけにもいきません。いったん事が起こった以上は、何らかの形で決着をつけねばならない のです。それがいかなる形であろうとも。 天子の側近の中に、その決着とは天子の廃替ではないか、と危惧する者がいました。陳泰と許允です。 続きます。
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