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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
373:左平(仮名)@投稿 ★2012/04/01(日) 02:54:45 ID:???0 [sage ]
続き。
その日が来ました。やはり、諸葛恪の周囲に変事が発生します。どうにも血腥いのです。諸葛恪に親しい人々からも、何
か不穏なものを感じるので警戒すべきとの忠告がなされました。最大限の用心をして宴に臨むことにした諸葛恪ですが、
なぜか、宴に行かないという選択はしませんでした。不穏なものを恐れるあまり宴に行かなかったと思われるのを恐れた
のでしょうか。
孫峻が、諸葛恪を出迎えました。立ち居振る舞いは、あくまで丁重そのもの。一見すると何ら怪しいところはないのです
が…それでも、何か違和感が拭えません。
こうして、宴が始まりました。
しばらくして、皇帝・孫亮が退席。さらに孫峻が席を外します。厠に入った孫峻は、ここで衣を着替えます。当時の習慣
としては普通のことですが…ここで彼は、長衣から短衣に着替えました。その、意味するところは何か。
席に戻った孫峻は、突然、諸葛恪に襲い掛かります。召し捕ると言ってはいますが、はなから斬るつもりでした。斬った
後、変わらぬ様子で酒を飲みますが、その後の指示は、なかなかどうして、抜かりありません。
続きます。
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