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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
115:左平(仮名) 2004/05/10(月) 23:53 今回のタイトルは「兗州」なのですが…実際には、孫氏を襲った悲劇と、その後の試練が主題といった感じです(勿論、兗州の 事もきちんと書かれてますよ)。 前回の最後に記されていた「思いがけない死」とは、孫堅自身のそれでした。袁術に愛想をつかしながらも、その指令をうけて 劉表と戦っている最中の出来事でした。(見方を変えれば)思いがけない殊勲を挙げた黄祖については、「劉表の軍事がまずく ないのは黄祖の武列による」という記述があり、ん?という感じ。 そう、何だかんだ言っても、彼が孫堅を倒したのは事実。そりゃ孫堅や孫策には将器の点では及ばないにしても、もう少し評価 されてもいい人物ではあるんですよね。卑劣な事をしたわけでもないし(陳舜臣氏の「諸葛孔明」での書かれ方に近いですね)。 父を喪った孫策は、しかし喪に服してばかりはいられません。当時は在野であった張紘に教えを乞い(ここで「墨衰絰【ぼく さいてつ:喪服・帯を黒く染めること。晋の襄公の故事から】」という言葉が出てきます。そう、当時の士人にとっては春秋 は必須の教養です)、呂範や兪河といった人物の支援を受けます。 一方、叔父の呉景は袁術の配下として前述の周ウと戦いますが、彼我の器量の違いは大きく、孫策は父の手勢の返還を願います。 …しかし、兵を借りるネタの玉璽はもう袁術に渡したのでは…? 孫策の行動を語る中で、陶謙や趙Gにも触れられています。 一方、タイトルの兗州についてはというと、黄巾の蜂起によって劉岱が戦死。その空白を埋める 存在として、曹操の名が浮上します。これを画策したのは、陳宮(能吏とされていますが、その 人物についてはまだはっきりとは描かれていません。こちらは次回待ちでしょうか)。また、この 頃には荀揩熨qの幕下に加わっています。程Gも、ぼちぼちでしょうか。 数十万にも達する敵の大軍に対し、曹操は数千を以って立ち向かいます。一体、どうやって戦うの でしょうか。
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