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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
120:左平(仮名) 2004/07/10(土) 21:42 まだざっとしか読んでないので何ですが…今回、遂に董卓の死が描かれました。 王允と呂布が接近したのは、二人とも并州の人であったという地縁から。まぁ、 それ自体は他の作品でも描かれてましたが、ちょっと違うところがあります。 それは、「董卓は既存の秩序の破壊者であるのに対し、呂布は既存の秩序の尊崇 者」という点。呂布は「飛将軍」と呼ばれますが、李広の如く、漢の将軍として 活躍し、位階を上げたいという意味での野心の持ち主とされています。 そのため、王允が呂布に対し、董卓の殺害を教唆した際の態度は、どこか理知的 でさえありました。 「蒼天」あたりと比べると、えらい違いです。物足りないと思われるかも知れない というくらいに。 この謀議には士孫瑞らも加わっているのですが、どうも王允・呂布、あと李粛ら だけでやった様な印象があります。この様な、危険を伴った謀議はあまり派手に やるものではないというところでしょうか。 一見、骨のない様に見せ、董卓の油断を誘った王允の作戦勝ちといったところ ではありましたが…董卓の配下にはあの男(蒼天では、頭巾の下は禿だったあの 男)がいるんですよね…。「稀代の謀略家」の活躍は次回、です。
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