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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
125:左平(仮名) 2004/09/14(火) 00:05 また結構下がってますね。 さて、今回のタイトルは「謀主」。前回のラストは、呂布を張燕討伐に使えないかと 袁紹達が考えるところでしたが…場面はがらりと変わります。 今回、最初のキ−パ−ソンになるのは、陶謙。朱儁を立てて上洛を試みるのですが、 彼が李カク【イ+鶴−鳥】・郭氾の誘いに乗ってしまったので失敗。都に近づこうと すると、曹操の領域を侵す形になり、衝突(まだ曹嵩の話は出てません)。 何だか、そう悪いキャラでもない感じになってます。しかし、間が悪い。 また、皇甫嵩・朱儁とも、かつての栄光が完全に色褪せてしまった最期でした。 一方、拠点を得た曹操は、皇帝を迎える事を考え始めます。しかし、都へは遠い。その 為、張楊に通行の許可を得ようとして…何とか許可を得ました。その使者は都にも到達 しています。 (史書の伝をみても、この張楊、なかなかの好漢なんですよね。後に呆気なく殺されて しまうのが、個人的には惜しまれます。ここでも、「常識は備えている」「計算高い人 間ではない」など、大物ではないにしても、人の良さを思わせる描き方です。) 実は、ここで董昭や鍾繇の名が出てきてます。しかし袁紹、董昭にも逃げられてたのです か。何とも、勿体無い。 「事件の多かった」初平三年の事件、まだまだ続きます。 この頃の勢力図は、確か、 中心勢力 近い勢力 1 董卓(及びその残党) 2 袁紹 曹操、劉表 3 袁術 公孫瓚(とその配下【劉備込み】)、陶謙 こんな感じ。で、1は関西、2・3は関東を拠点にしてます。 今回描かれたのは、2と3の争いというところでした。 共に人材の使い方を誤り、潰し合いをしている様な感じ(そんな中で、曹操も賞賛して いた袁遺はあっさりと死んでしまいます)。 しかし、怠惰な袁術は、気が付くと足元を劉表に侵食されていました。で、東に移動を 開始すると、曹操と…。 既に青州黄巾百万の大軍と渡り合い、将帥としての実績を気付きつつある曹操。次回は、 どうやらまた一度の乾坤一擲の大勝負になりそうです。
126:★ぐっこ 2004/09/15(水) 00:27 読みましたー。 まず朱儁 憤死! うーん…彼も皇甫嵩と異なった意味で…つうかより具体的に 天下を動かす位置にいたのですけれどねえ… 結局は遙かに格下だった李霪・郭レのともがらに振り回された だけだったかと…。 曹操が帝を迎え入れる前段階のドタバタが、順を追ってかなり 克明に。このへん、スルーされがちだから興味深い。 一応、李霪を中心とした朝廷というモノがそれなりに機能していて、 でも東国の連中が言うこと聞いてくれないから困ってて…という内情 がなんだか可愛い。板東武者にオロオロしてる京の公家連中みたい。 曹操あたりがちょろっと勤皇の兆しを見せると、心底喜んだり。 それにしても宮城谷センセ、張邈様を責めないで…。・゚・(ノД`)・゚・ 張邈さまはイザというときヘタレなだけなのよ… うーん、そろそろ立ち読みだと追い切れない情報量になってきたなー。 早く単行本化してくれんものか…
127:関龍白 2004/09/16(木) 10:17 はじめまして。関龍白と申します。よろしくお願い致します。 単行本ですが、来月1,2巻発売だそうですよ e-honの予約でそれぞれ10月上旬、下旬発売になってました。
128:左平(仮名) 2004/09/19(日) 00:43 ↑遅くなりましたが、貴重な情報、有難うございます。しかし二巻一挙に、とはまた…。 第二巻で梁冀、という事は…一巻で一年分くらいといったところでしょうか。 それにしても、ぐっこさん。 李「錺」 ↑この字は一体?字典で見ると、国字なんですけど。
129:★ぐっこ 2004/09/19(日) 01:58 何ィィィィィ!!!?( ゚Д゚) 関龍白さま、初めまして! そして情報ありがとうございますッ! ぐわ…マリみて新刊と宮城谷三国志の双方が出版されるとは! 今年の10月は神なのか!? 神の月なのか!? 二冊がかりでも、どう考えても黄巾ちょっとくらいまでしか進まない 宮城谷ワールドに燃えるしか!
130:左平(仮名) 2004/10/11(月) 18:00 今回は、普段の連載に+αがあります。「曹操と劉備 三国志の世界」と題された随筆です。 まず、「三国時代」の定義と参考文献。といっても、ここで挙げられているものの多くは、 三国迷であれば必読レベルかも知れません。「三国志全人名事典」も挙がってます。 続いて、「組織の創立者の与える影響」。光武帝による皇后の廃立は、必然的に皇太子の 廃立も伴ったが、それは王朝を不安定にする遠因であった。また、内朝(後宮、宦官等)が 権力を握った結果…。 さらに、後漢末の諸勢力の概要。「三国漢季方鎮年表」というものがあるそうです。 そして、メインテ−マ。 @西暦190年代前半の状況について言うと、関東においては袁紹と袁術が対立しているという のは既出ですが、「この時点においては」彼らのスタンスは微妙に違っていたとしています。 「自身が新王朝をたてるという野心をあらわにしている」袁紹に対し、「漢室を尊重する様に 振る舞う(本心は袁紹と同じ)」袁術という図式です。その故、「勤皇の士」であった呂布は、 当初袁術を頼ろうとするが…と。 また、袁紹の限界を示す具体的な事例として、韓馥の悲劇を例示しています。 Aそして、タイトル通り、曹操と劉備の比較です。「曹操は〜不羈の人とみられるが、実は、 妥協を重ね、己を殺してきた人である(彼が多くの敵を許したのは、相手が『社会的に有益な 人物であるから』)」。自身を公的立場に置かざるを得なかったが故、としているあたり、 『蒼天航路』とは全く違う観点で曹操をみている事が分かります。 一方、劉備は、字の『玄徳』が示す様に、道教的な側面を強く持つ人物である、とします。何 よりも「劉備は劉備である」事を重んじ、融通無碍。それ故、儒教的には、呂布の方がよほど まともであった…と。 一方で、歴史的にみれば、劉備の様に融通無碍である方が、本来戦いには強いものだが…という あたりの指摘がまた、興味深いものがあります。 この時代の面白さってのは、案外、そういうところにあるのかも知れません。 そして、待望の第一巻の発売日は、10月14日(木)だそうです。
131:左平(仮名) 2004/10/11(月) 18:22 そして、今回。タイトルは、確認を忘れました。 まずは、袁術VS曹操の対決です。とはいっても、結果は曹操の圧勝でした。 兵力は袁術の方が大きかったのですが、将帥の差が、否応なしに出てきたのです。 袁術には、いいところ全くなし。(包囲されつつあるのをみて)脱出するべく盛り 土をよじ登れば土を浴び、ようやく降りたら馬に蹴られて草を噛む。逃げ込んだ先 では、堤防を破られて水攻め…。辛うじて脱出はしたものの、逃げ足が速いのだけ が救いとは、また。 そして、それに続き曹操VS陶謙。互いに嫌悪感を示す両者の、戦いの火蓋が切られ ようとするその矢先…曹嵩が殺害されます。なお、ここでは、曹嵩殺害は、陶謙の命に よるものとしています。 先の随筆では、この陶謙はなかなかの人物として書かれていますから、ちょっと不思 議な感じがします。前に孫ぽこさんがおっしゃってた通り、まさしく「謎の人」。 勿論、父を(さらに弟も)殺された曹操が黙っているはずがありません。前もって、 「これはただの復讐戦ではない」という大義を掲げた上で、孟卓に後事を託し、戦いに 赴きます。 この戦いにおいては、曹操は「敵は全て殺せ」ってな指示を出しています。その為、大 量の戦死者が出ています。いわゆる徐州虐殺をどう扱うか…ここらが参考になるので しょうか。 曹操に敗れた陶謙は、田楷に救援を依頼し、ここで、久々に劉備達の登場と相成ります。 関羽・張飛ともに「徐州に向かうべし」と主張し、劉備もその通りにするのですが、ここ での関羽の存在感がまた大きいんです(完全に劉備をリ−ドしてます)。ただの猪武者では ありません。豊富な人生経験に加え、これからのとるべき道を提示してみせるあたりは、 『蒼天』での関さんを思わせます。
132:関龍白 2004/10/12(火) 20:46 ぐっこ様、左平様、皆様こんばんは。 今回のタイトルは「徐州」です。 あと単行本は3巻まで発売されるそうですね。 2巻は28日の予定らしいです。 1巻13話ぐらいになりそうですね。 あと三国志とは違いますが、 今月末に「古城の風景」というのも発売されるらしいです。
133:左平(仮名) 2004/10/14(木) 23:57 本日、宮城谷三国志第一巻が出ました。で、則購入しました。 第一巻は、12の章(第○章という書き方ではなく、それぞれの回 に「○○」というタイトルがついている)から成り、初出は200 1年5月号〜2002年5月号分です。 楊震の出仕から、順帝崩御〜質帝即位までが描かれています。 このぺ−スですと、関龍白さんのおっしゃる様に、1巻で12 〜13回分のボリュ−ムですね。 と、なると…第三巻のラストは、今年の5か6月分のあたり でしょうか。孫堅か鮑信か。
134:一国志3 2004/10/17(日) 21:24 ご無沙汰しています。 近所の書店に立ち寄ってみたとき、宮城谷三国志を購入していました。 文芸春秋の立ち読みで、大まかなあらすじだけは頭に入っていました。 後漢の歴史の流れや人物像には詳しくないので、よい勉強になりました。 暗愚な安帝の在世が終わり、順帝の在世に入ろうとするあたりまで 読み進めました。連載時には若かりし日の曹騰を書き込んだと記憶しているのですが、 改めて読み直してみたいところです。
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