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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
131:左平(仮名) 2004/10/11(月) 18:22 そして、今回。タイトルは、確認を忘れました。 まずは、袁術VS曹操の対決です。とはいっても、結果は曹操の圧勝でした。 兵力は袁術の方が大きかったのですが、将帥の差が、否応なしに出てきたのです。 袁術には、いいところ全くなし。(包囲されつつあるのをみて)脱出するべく盛り 土をよじ登れば土を浴び、ようやく降りたら馬に蹴られて草を噛む。逃げ込んだ先 では、堤防を破られて水攻め…。辛うじて脱出はしたものの、逃げ足が速いのだけ が救いとは、また。 そして、それに続き曹操VS陶謙。互いに嫌悪感を示す両者の、戦いの火蓋が切られ ようとするその矢先…曹嵩が殺害されます。なお、ここでは、曹嵩殺害は、陶謙の命に よるものとしています。 先の随筆では、この陶謙はなかなかの人物として書かれていますから、ちょっと不思 議な感じがします。前に孫ぽこさんがおっしゃってた通り、まさしく「謎の人」。 勿論、父を(さらに弟も)殺された曹操が黙っているはずがありません。前もって、 「これはただの復讐戦ではない」という大義を掲げた上で、孟卓に後事を託し、戦いに 赴きます。 この戦いにおいては、曹操は「敵は全て殺せ」ってな指示を出しています。その為、大 量の戦死者が出ています。いわゆる徐州虐殺をどう扱うか…ここらが参考になるので しょうか。 曹操に敗れた陶謙は、田楷に救援を依頼し、ここで、久々に劉備達の登場と相成ります。 関羽・張飛ともに「徐州に向かうべし」と主張し、劉備もその通りにするのですが、ここ での関羽の存在感がまた大きいんです(完全に劉備をリ−ドしてます)。ただの猪武者では ありません。豊富な人生経験に加え、これからのとるべき道を提示してみせるあたりは、 『蒼天』での関さんを思わせます。
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