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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
262:左平(仮名)2010/04/25(日) 21:44:15 ID:???0 [sage ] AAS
三国志(2010年03月)
今回のタイトルは「張昭」。呉の重鎮・張昭の最後の見せ場(?)があります。
まずは、前回の続きから。正使・張弥の命をうけ、津に残る軍勢への連絡を託された健脚の二人。普通なら、何とか目的を
果たすところですが…ここでは、あっけなく討たれました。
張弥達が気付いた時には、時既に遅し。自らを縛って投降した一部の兵士を除き、ことごとく倒され、首をとられます。
…公孫淵は、はなから、呉に臣従する気はありませんでした。呉が送ってきた使節団と軍勢の人数の規模はいささか想定外
だったとはいえ、その殲滅計画には抜かりはありません。
津に残る軍勢も、警戒はしていましたが、馬の買い付けという役目もある以上、馬市が立つと無視することもできません。
同行してきた商人達を下ろすと…やはり、罠でした。
商人達も飛矢に倒され、将の賀達をはじめ、その殆どが戦死します。生き残れたのは、辛くも津を脱出できたごく一部の者
のみ。
孫権のもくろみは、完全に潰えたのです。先の探索でも、一万の兵の多くは病に倒れ亡くなったといいますから、短期間に
約二万もの兵を失ってしまったのです。
孫権の怒りは凄まじく、復讐戦を行うことは確実と思われました。季節は冬。群臣の気も沈みがちです。
ここで、諫言を呈する者が現れます。薛綜です。
続きます。
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