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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
281:左平(仮名)2010/08/29(日) 22:48:51 ID:???0 [sage ]
続き。
無論、魏延とて蜀漢への忠誠は持ち合わせています。我が討たんとするは楊儀のみ。これは謀反にあらず。そのような
文言の文書を都へ送り、自身の正当性を訴えます。
しかし…軍事的観点からはともかく、政治的観点においては、丞相の後継人事という問題もある以上、戦闘続行はあり
えないことから、都にいる蒋琬達は、楊儀側が正しい(諸葛亮の遺命に従っている)と判断します。
よって、楊儀側に、王平率いる援軍が送られることとなります。
王平の一喝により、魏延の軍勢は崩壊。楊儀はともかく、蜀漢において諸葛亮に背くということはできないのです。
再起を図った魏延ですが、追撃してきた馬岱に斬られ、あえない最期を遂げます。
諸葛亮は魏延を持てあました。そこに諸葛亮の限界があったといえるのですが、前述の姜維や王平達の奮闘にみられる
ように、諸葛亮に見出され評価された恩義に報いようとする者達がいたこともまた事実。
その芳名は、時代を超え、国を超え、はては海を越え…。
さて、無事撤退に成功した楊儀ですが、どうやら重大な勘違いをしている模様。はて…。
蛇足:「三国志」の方はまだまだ続くとはいえ、一つの山場が過ぎた感がありますが、「湖底の城」は、そろそろ新展開
がありそうな終わり方でした。
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