★『宮城谷三国志』総合スレッド★
403:左平(仮名)@投稿 ★2012/11/08(木) 05:29:30 ID:???0 [sage ] AAS
三国志(2012年10月)


今回のタイトルは「朱異」。呉は、魏の内戦に介入しようとして、また一人、良将を失うことに…。

物語は、既に西暦257年。各国とも、何度か改元が行われています。魏・呉に比べて改元の少ない蜀漢は、小なりといえ
ども、国内は比較的安定している様子。国内情勢については、呉が最も荒れていて…。

もとをたどれば、孫権が呂壱を重用したあたりからその芽があったわけですが、太子・孫和派と魯王・孫覇派の対立の中で、
多くの良臣を失いました。孫権の死後もそれは収まらず、ついに、何の正当性もない孫綝が実権を握る始末。
若年とはいえ聡明な孫亮が、この状況をよしとするはずもありません。即位から五年。親政を行う決意を固めました。

意欲的に政務に取り組む孫亮は、孫綝にとって、うるさい存在となりました。また、皇帝直属の軍事力の形成にも取り組む
など、何が必要かを、正しく理解していると思われます。しかし、この頃の孫綝には、なぜか運がありました。それが呉に
とっての運とは言えないのが、呉の混乱の原因なのですが…。

そんな中、孫綝のもとに、軍吏が報告に来ました。魏の諸葛誕が協力を求めてきたというのです。初めは一笑に付した孫綝
でしたが、諸葛誕が実子を含む多数の人質を出すと聞き、兵を出すことを決めました。
魏の内紛は、呉にとっては好機。この出師は孫亮も承認し、諸葛誕が籠城する寿春に向け、大軍が出撃しました。呉として
は、割と素早く動いたのですが…。

続きます。
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