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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
225:左平(仮名) 2009/01/24(土) 00:45:51 ID:ySonixWe 三国志(2009年01月) 今回のタイトルは「白帝」。西暦222年(ラスト付近は223年ですが)の情勢です。 関羽の仇を…という戦いなわけですから、呉の内憂たる異民族(ここでは五谿蛮)の協力は、ないよりあった方がいい …ってなわけで、馬良がその使者となり、無事成功します。 そうして、軍を進めるわけですが…いま一つ、動きが鈍いようです。「勝つ」戦いではなく、「負けない」戦いをして いる?ように見える、と。この戦いの、そもそもの始まりを思うと、あり得ないことではあるのですが…。 馮習、張南等の部将の名が見えます。一応、ひとかどの人物ではあるようですが、「他国に名の知られた将ではない」。 なるほど、演義では黄忠を入れたくなるわけです(【漢中攻防あたりの実績があるであろう】呉班、陳式の名もあります から、それなりの陣容ではあるんですけどね)。 これに対する陸遜は、というと…こちらも、いま一つ目立ちません。劉備が存外手堅く軍を動かしたため、付け入る隙が 見つからなかったのです(陸遜の余裕の台詞も、「この時点では」単なる強がり)。 そのため、戦いはひとまず膠着状態に入ります。 そして数か月が経過。お互い(!)、士気は落ちていました。ただ、蛇の如く長い陣を敷きつつも、各陣営間の連携が いま一つ機能していない蜀漢の方が、脆いところがあります。 これに気付いた陸遜は、火計を仕掛け、混乱したところを一気に衝きます。 これで、呉の軍事的勝利は確定。しかし、劉備の逃げ足は凄まじく(逃げることについては劉備にまさる天才はいない、 って…)、結局、取り逃がします。 しかし、ここで劉備を倒したとしても呉の危機はまだ終わらない、下手をすれば魏が蜀漢を併呑して事態はいっそう悪化 …ってなことも有り得るわけですから、呉としてはこれで良かったのでしょうけど。 長くなりますので続きます。
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