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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
310:左平(仮名) 2011/05/07(土) 03:45:54 ID:???0 [sage ] 三国志(2011年04月) 今回のタイトルは「駱谷」。司馬懿と曹爽。二人の力量差がこれ以上ない形で出ました。 孫権の承認を得た諸葛恪は、魏との国境付近に軍を動かします。ここでの彼の動きは、父や叔父に軽忽さを心配 されたとは思えないほど堅実なもの。入念な偵察を行い、重要拠点たる寿春への侵攻に手応えを感じます。 当然、こうなると、魏としても何らかの対応を考えねばなりません。曹羲は、兄の曹爽に出師を勧めますが、曹 爽はというと、どうも気乗り薄。父・曹真の影響もあり、騎馬での戦いには多少の自信のある彼ですが、呉との 戦いとなると水上戦が予想されるため、不得手な戦いをする気がしなかったのです。 「ここで兄上が行かないと、また大傅(司馬懿)が行きますぞ」 司馬懿と諸葛恪とでは、将器の差は明らか。またも司馬懿に名を成さしめたらどうなるか…。曹羲にはかなりの 危機感がありました。が、曹爽には届きません。 悪政を行っているわけではありませんが、浮華の徒を近付け華美に浸っている曹爽には、(特に軍事的な)名声 が欠けています。今回は、それを払拭する絶好の機会だったのですが…。 曹羲の予想通り、廟議において、司馬懿は出師すべきと主張します。策を好む孫権が一軍(諸葛恪)のみで魏を 攻めるとは考えにくい、と慎重論が多かったのですが、司馬懿は、魏の優位を列挙し、出師が決まりました。 その筋道立った説明を聞いた曹羲は、なおのこと、兄が行くべきであった、と悔やみます。 続きます。
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