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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
313:左平(仮名) 2011/05/07(土) 03:50:04 ID:???0 [sage ] 続き。 曹爽達は、蜀漢への侵攻ルートを、これまで先人達(曹操、曹真、司馬懿)が通らなかったところに設定しました。 これまで使われなかったルートゆえ、備えも薄いであろうと判断したのです。 参謀の一人である楊偉はこれに反対します。そこは険しい道が続き、大軍の運用ができないからです。が、未知の ルートを使うという魅力に抗しきれなかったか、曹爽達は、楊偉の指摘を無視しました。 蔣琬が動けないのであれば、それより劣る者しかいない蜀漢の攻略など…と、曹爽達は敵を侮っていましたが、曹 羲が危惧した通り、蜀漢は、まだ崩れてはいませんでした。人材は、まだ尽きていなかったのです。 最初に魏軍を迎撃したのは王平でした。魏の大軍が予想外のルートから来襲したことにも慌てることなく、地の利 を生かして兵を巧みに動かし、兵力に勝る魏軍を翻弄。 そして費禕。超人的な記憶力と事務処理能力を持った彼は、魏軍の置かれている状況を的確に把握し、敵に全力を 出させないよう、完全包囲を避けつつ、みごと撃退に成功します。 王平の迎撃にあって軍を進められないことに苛立つ魏の軍中にあっては、口論がたびたび起こり、曹爽はそちらに 手を焼く有様。司馬懿からの書状によって危機的状況であることを理解した夏候玄が独断で撤退する等、統率も取 れないまま、いいところなく敗れました。 しかも、徴収された牛馬が多く死んだことで、西方の羌や氐の恨みも買うことになりました。曹爽は、名声を得る どころか、司馬懿に大きく後れを取ったわけです。さて、これからどうするのか…。
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