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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
409:左平(仮名)@投稿 ★2012/12/02(日) 22:59:46 ID:???0 [sage ]
続き。
諸葛誕の部将、それも、副将ともいうべき二人が降る、という知らせを受けた司馬昭は、これを受諾。二人は機をうかがい、
降ることに成功しました。
司馬昭からすると、労せずして諸葛誕の戦力を削ぐことができたわけですが、さらに大きな知らせが舞い込んできました。
全輝・全儀の兄弟が、魏に亡命してきたというのです。
全氏は、全輝・全儀の祖父にあたる全jが父とともに孫氏に仕えて以来、呉の重臣として活躍してきました(全jは、孫権の
娘・孫魯班を娶っている)。
その全氏から、よもや敵国・魏に亡命する者が出ようとは。司馬昭ならずとも、驚くべき事態です。
訴訟がこじれたため、呉にいられなくなった、ということですが、ことは、全輝・全儀の二人に留まりません。なぜなら、寿
春の城内には、兄弟の叔父にあたる全懌が(他にも、全氏一門の者が多く)いたからです。
孫綝が撤退したことで、呉の援軍は縮小しています。しかし、呉帝室の連枝とも言える全氏がいる以上、呉は全軍撤退すると
いうわけにもいきません。ですが、その前提が覆るとしたら…。
司馬昭は、彼らにも寛容をもって接します。敵国の者であった我らに対し、なんという厚情…。感じ入った二人は、全面的な
協力を約束しました。
司馬昭は、彼らに、あることを依頼します。
続きます。
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