下
★『宮城谷三国志』総合スレッド★
411:左平(仮名)@投稿 ★2012/12/02(日) 23:03:56 ID:???0 [sage ]
続き。
全懌は、ついに、魏に降ることを決意しました。息子達や、従兄弟の全端も、ともに亡命します。
しかし、自分たちだけが城外に出るのでは、置き去りにされた兵がどうなるかわかりません。全懌は、兵達と一緒に、
城外に出ました(もちろん、司馬昭に事前承認を得た上で、です)。
数千の兵が、堂々と城外に出て、包囲している魏軍からも、城内の諸葛誕・呉軍からも攻撃を受けることなく、戦場
から離脱したのです。
何とも不思議な光景ですが、これにより、全氏の兵は、無事に死地を脱しました。
城内から全氏の兵が消えた。ようやくことの重大さを理解した諸葛誕達は、これまでの防戦体制から一変、決死の総
攻撃を試みます。
その攻撃の凄まじさは、冷静な王基でさえあわや、というところでしたが、数か月の籠城を経た後で数倍の敵による
包囲網を突破するのは、やはり無理がありました。
再び城内に追いやられた諸葛誕は、疑心暗鬼が募り、ついに文欽を殺害。その子・文俶にも危険が迫ります。
上前次1-新書写板AA設索