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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
89:左平(仮名) 2003/07/11(金) 00:26 ◆その頃各地は 今回の宮城谷三国志◆ 今回は、各地の様子とその中で動く群雄候補達が語られています。中央においては、霊帝は相変わらず銭の亡者ですが、各地は激動の中にあります。 西では「戦国の名将・趙奢の、そして伏波将軍・馬援の子孫」馬騰が蜂起。羌族の女を母とする彼にとって、漢朝は二重の意味で憎むべき存在(羌族を虐げ、馬氏を軽んじた)。 北では張純が丘力居と組んで蜂起。その鎮圧に加わるべく、劉備は旗揚げします。時に劉備二十八歳、関羽二十九歳(!)、張飛十六歳(!)。 南では区星が蜂起。それを孫堅が鎮圧。 曹操は、病を理由に官を辞めます。そして、官位を銭で買った父を批判。父とは距離をおくとありますが…そうなると、徐州の件はどうなるのでしょうか。 劉焉は董扶の勧めもあって益州へ。そこで五斗米道や教母と接触します。 公孫サン【王+贊】は張純と激しく戦いますが、手柄は、徳によって乱をおさめた劉虞のものに。 強い劣等意識にさいなまれ、任侠をきどる事で男を上げようとする。感情を表に表さない事の描き方といい、今のところの劉備は、どこか陰鬱とした感じがあります。そして、そんな彼についていく関羽にも同様の感じが。 しかし、そんな彼らが、ともすれば人格を卑しくするこの戦禍の中で、人として成長していく…。 曹操・孫堅と比べると、明らかに出遅れている劉備は、どうやってその差を詰めるのでしょうか。
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