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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
154:左平(仮名) 2005/02/08(火) 00:03 こちらにも届きました。昨日あたりに届いてたみたいで、今日気付きました。 「後漢末概念図」とあります。第二期以降も何かあるのでしょうか。
155:左平(仮名) 2005/02/09(水) 23:34 休日とのからみでしょうか。今日、コンビニに文藝春秋の今月号がありました。 前回に続き、今回も、曹操の危機が続きます。呂布の篭もる濮陽を包囲するも、 青州兵も打ち破られるわ、内通者を頼りに突破を試みるも、あっさりと返り討ち に遭うわ…。ここだけ見てると、いつ破滅に至ってもおかしくないくらいです。 そんな中、一大転換点となったのは…蝗でした。 糧秣が尽き、決着がつけられなくなったわけですが…一時は袁紹の下につく事さえ 考えた曹操は、程Gの諌言によって息を吹き返します。 一方で、呂布の方は、糧秣を巡って豪族達と衝突したりして、その勢力が漸減します。 その結果、定陶の戦いにおいて、曹操が勝利。 そして…もはや曹操の友には戻れない事に意気消沈した張邈は、呂布と離れ、袁術の もとに援護を求めたところで、あえない最期を遂げました。 呂布は、今や徐州の主である劉備のもとへ。波乱はさらに続きます。
156:★ぐっこ 2005/02/10(木) 01:03 _| ̄|○ 実はソレ送るの忘れてたんよ… 切手貼ろうと思って引き出しに入れたまま… 三巻とも買ったのに…
157:左平(仮名) 2005/03/10(木) 01:36 今回も、既にコンビニに文藝春秋がありました。はて。 それはそうと、今回のタイトルは「雍丘」。ようやく窮地を脱した曹操に、そろそろ光が見えてきました。 既に兗州の殆どを奪回し、残るは張超の立てこもる雍丘のみ、という時点で今回は進みます。 天子を迎立すべく、関西の情報を収集する曹操。そこに、天子からの使者がやってきます。 (以下、しばらくは関西の情勢について) 李カク【イ+鶴−鳥】、郭レによる主導権争いが激化する中で、天子はないがしろにされます。 そんな中、キ−パ−ソンとして浮上したのは劉焉父子でした。 まず、都にいた末子の劉璋が益州に派遣されました。表向きは、劉焉の奢僭を咎めるということ でしたが、実際には、この状況を打開すべく工作するようにほのめかしたというわけです。 彼は、涼州の雄・馬騰を使おうとし、実際、そこまではうまくいきました。 馬騰は韓遂も誘って上京。その実力は確かでした。 しかし、李カク【イ+鶴−鳥】、郭レもそうやすやすとは倒されません。この目論見はあえなく 潰え、劉焉は二人の子を失う羽目になりました。 しかし、ここでの韓遂、なかなかの器量です。けっこう楽観的な馬騰に対しそれを戒めるような ことも言ってますし、こんなふうな事も言ってます。 「腐敗した王朝は毒だ。董卓の死は、いわば毒にあたったのだ。李カク【イ+鶴−鳥】・郭レも またその毒の中にいる」 「乱」に生きた蒼天での韓遂とはまた違った味の持ち主ですね。 そして、今回の最後に語られたのは、臧洪の最期でした。旧主・張超を助けんがために袁紹と戦い、 捕殺されるのですが、かくの如き壮士を殺すとは…ということで、また袁紹の株が下がった格好。 (ここで陳琳が出てくるのですが、臧洪に「このまま袁紹のところにいても…」と言われてるのが、 その後を暗示してた…のでしょうか)
158:★ぐっこ 2005/03/28(月) 00:31 読んだのはちょっと前ですが… 張超カコイイ( ゚Д゚)! 雍丘に立て籠もる、反曹操連合最後の砦ってカンジで! 張邈様はともかくとして、張超の反骨が遺憾なく発揮されていて いい話ですた。 宮城谷三国志で男を上げた人物の大なるは、むろん皇甫嵩でしたが、 蒼天以来の存在感を見せた鮑信、そしてこの張超。 あと、ナニゲに梟雄っぷりを発揮してる劉焉もいいなあ…
159:左平(仮名) 2005/04/12(火) 01:00 ちょっと以外な人物にスポットが当たりました。今回のタイトルは、「楊奉」。 樊稠亡き後、李カク【イ+鶴−鳥】・郭レの争いが激化し、愛想を尽かした天子は、 ついに東帰の意思を示します。 張済の仲介などもありつつ、天子一行は徐々に東に向かうのですが…なかなか一筋縄 にはいきません。 董卓死後、ひっそりと暮らしていた段煨を頼ろうとすると、仲間割れみたくなるわ、 李カク【イ+鶴−鳥】・郭レの追撃に遭い、公卿達にも多数の戦死者が出るわ…。 ただ、時に失敗しながらも、ここでの楊奉、なかなか格好いい存在になってます。 この段階では、天子の存在はもはや災いの元みたくなっており、現に、楊奉が昔の 縁で助力を仰いだ白波の賊(とはいっても李カク【イ+鶴−鳥】・郭レ達との戦い では彼らが官軍みたくなるという逆転現象も発生)等は、「天子を奉じて東に向かう のは賢い選択とはいえない」という様な忠告もしています。 しかし楊奉は、敢えて義によって、という立場をとり続けます。もし、彼に政治的な 知見を持ったブレイン(たとえば賈ク【言+羽】とか)がついてれば、また違った展開 もあったのでしょうか。 そんな気にさせられる回でした。
160:左平(仮名) 2005/05/11(水) 22:31 前回から場面は変わりまして…今回のタイトルは「孫策」。 前回、天子がなかなか動かなかった理由として、各地にいる実力者のうち、勤皇の志のある 者を頼ろうとした…というのがいわれていました。 今回は、その候補の一人であった袁術のところから始まります。 とはいえ、彼には既に勤皇の志などありません。むしろ、現状をみて覇を唱えようという 具合です。 群臣達にはその無謀さが分かってますから、主簿の閻象は諌言し、名士・張範(三弟の名は 張昭。といっても彼らは河内の人なので呉の張昭とは同名別人)も徳を積む事を勧めます。 でも、もはや聞く耳を持ちません。 そんな中、孫策はそのもとを去ります。袁術のために働きながら報われないのに 嫌気がさしたのです。 袁術は孫策の才略をみず、古参の者【…自分のために働いた者】を重用しました。 それは、自らの王朝をという野心とは裏腹に、新時代を作れる器ではないという ことを示すものであった、ということですから、何とも皮肉な話です。 一応の了解は得たものの、ろくな手勢もないまま飛び出した孫策でしたが、ここから 奇跡とも言うべき快進撃が始まります。 劉繇との戦いにおける鮮やかな勝利(もちろん、対笮融戦もあり。ここでの笮融は、 いわば小型の李カク【イ+鶴−鳥】と評されています)、ともに美貌を持つ親友・周瑜 との再開(容貌は孫策>周瑜という評価)…。なるほど、いろいろな意味で絵になる回 です。
161:左平(仮名) 2005/06/11(土) 01:12 今回のタイトルは「素志」。 張超を滅ぼし、ようやく兗州平定に成功した曹操は、天子を迎えることを考えます。 ただ、当時の情勢は、まだまだ微妙でした。というか、既に公孫瓚を追い詰め、河北の 派遣を握りつつあった袁紹が選択を誤らなければどうなっていたのか、というところ。 (今回の時点では公孫瓚はまだ生きてますが、もう抜け殻みたくなってます) 当時の彼のもとには沮授という偉材がおり、曹操(とその幕僚達)と同じく、天子の 迎立を考えていました。 しかし、袁紹は聞く耳を持ちません。沮授の意見に反対した郭図を派遣し、天子の周囲 を探らせたのですが、その結果、郭図も天子の迎立に賛成の立場になると、それらの意 見を無視します。 軍事に冴えを見せた公孫瓚との戦いという逆境にあってはそれなりの輝きを見せた袁紹 ですが、ひとたび順境に立つと、緩んできた様です。 彼もまた、己の野望の為に乱世を望みながらも、その器は乱世には向かなかったという 悲喜劇を演じることに…。 そして、今回のラストあたりで、ついに曹操は天子を迎えることになります。この時の キーパーソンは、またしても張楊。呂布とともに篤い勤皇の志を持つ彼ですが、天子の 行く先が見えると、静かに去りました。 …何というか。かなりの大物の雰囲気です。袁氏の二人よりもはるかに大きいのですが …なぜ、これほどまでに野心を持たないのか。むしろ、ちょっとくらい持った方がいい のに、といらぬ心配をしたくなるくらいです。
162:★ぐっこ 2005/07/06(水) 01:54 ようやく私も読みましたよー。ちょっと前でしたけど…。 私的に失念してたのは郭図の立ち回りだったり(^_^;) 彼も一廉の男だったという再認識したり。 袁紹は結局、衆議にかけるくせに自分の意見を押し通す癖 があるタイプで、本当に読めば読むほどウチの社長に似てる と思ったり(^_^;) さだめし私は郭図あたりか。 張楊は行動が爽やかなわりに存在感が地味なんですよねえ…(^_^;) あと、董承の渋さに萌えた(*´ヮ`) そこまでするか!というくらい せこくてダーティなところがイイなあ…。コイツ曹操暗殺してどうする つもりだったんだろ…
163:左平(仮名) 2005/07/08(金) 23:44 今回のタイトルは「新都」。まだ8日ですが、10日が日曜日だからか、もう文藝春秋が出てました。 電車の時間があったのでいささか流し読みですが、↓こんな感じの回でした。 ついに曹操が天子を迎えます。この時仲介に入ったのが董昭。袁紹のもとを去ってからいろいろあった わけですが、本作の董昭、なかなかの大物キャラですね。 董昭もれっきとした勤皇の士ではありますが、志は貴いけれど惜しいかな政治手腕に欠けた楊奉とは違い、 その現状認識は非常にしっかりしています。 現状は、ありていに言えば「周の襄王の御世に似ている(※作品中、そういう言葉があったわけではあり ませんが、曹操を晋の文公【重耳】にたとえているのを考えると、そんなふうに思いました)」。 曹操もまた、それに近い認識を持っています。なので、曹操は、天子に甘い庇護者ではありません。 それにしても、政治的力量は董承>楊奉(曹操などからみると実に低いレベルですが)に対し、勤皇の 志は楊奉>(越えられない壁)>董承という図式は面白いですね。元白波賊の故、とかく低く扱われがち だった楊奉ですが、1800年以上の後に、思わぬ栄誉に与った形です。 「三国志]T」の顔グラが格好よくなったり「義理」の数値が上がったりして。 ただ、ともに勤皇の志を抱く者であっても、その想いにはずれがあります。 すっかり荒廃した洛陽の有様をみて、曹操は許への移動を行うわけですが、たとえ廃墟ではあっても 天子は洛陽に想いを残しているというのを知る楊奉は、それを専横とみなして戦い、そして敗れると いう事態に至ります。 張楊もそうですが、ちょっと切ないものがありますね。 後半は、荀攸、鍾繇、それに郭嘉も登場。曹操のもとに続々と人材が集まってきます。 そんな曹操のもとにやって来た、腕長耳デカの男。次回、この男が波乱を呼ぶ…?
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