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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
146:左平(仮名) 2004/11/10(水) 23:41 おっと…またもタイトルを見逃してました…それはそうとして。 今回は、曹操の攻撃によって疲弊した陶謙のもとに、劉備が援軍に 赴いたところから始まります。 陶謙とそのパトロン・麋竺に、好感をもって迎えられたところから、 劉備の飛躍が始まる…と言いたいところですが、肝心の劉備の台詞は ほとんどありません。また、次回以降のお楽しみですね。 一方、他勢力の動向はというと… まず、公孫瓚が劉虞を捕え殺害します。この事は、先の界橋の戦いでの 敗北とともに、彼の滅亡の一因でしょう。 戦下手とはいえ、皇帝の信頼も篤く、民心を得ている劉虞を殺す事が、 どれほどのマイナスか…劉備が飛躍しつつあるこの頃、公孫瓚は破滅に 向かいつつあります。 そして、曹操は、再度陶謙との戦いに挑もうとします。しかし、鮑信亡きあと、 彼が最も信頼している親友・張邈の様子がどうもおかしいのです。 直接の理由は、ひそかに呂布をかくまっていたことが曹操の怒りを買いはしない かというところなのですが…この時点においては、曹操と呂布の間に格別の遺恨 があったとも思えないし…。 曹操も気付かなかった張邈の煩悶の理由。それは、勇名を得た曹操に対するひけ めと、屈託無く「天子のために」と言い切れる呂布に対するある種の憧憬でした。 彼もまた、反董卓連合の時に、曹操・鮑信のように行動できなかったことととも に、この煩悶の末の決断によって身の破滅を招く事になります。 「自分は、人を信じるという点においても孟徳に劣るか」 そう、自嘲気味に呟く張邈。英雄にはなれなかった人の悲劇です。 それにしても…ここでの張楊は、なかなかの大物です。呂布をして 「ものがちがう」と言わしめてます。
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