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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
160:左平(仮名) 2005/05/11(水) 22:31 前回から場面は変わりまして…今回のタイトルは「孫策」。 前回、天子がなかなか動かなかった理由として、各地にいる実力者のうち、勤皇の志のある 者を頼ろうとした…というのがいわれていました。 今回は、その候補の一人であった袁術のところから始まります。 とはいえ、彼には既に勤皇の志などありません。むしろ、現状をみて覇を唱えようという 具合です。 群臣達にはその無謀さが分かってますから、主簿の閻象は諌言し、名士・張範(三弟の名は 張昭。といっても彼らは河内の人なので呉の張昭とは同名別人)も徳を積む事を勧めます。 でも、もはや聞く耳を持ちません。 そんな中、孫策はそのもとを去ります。袁術のために働きながら報われないのに 嫌気がさしたのです。 袁術は孫策の才略をみず、古参の者【…自分のために働いた者】を重用しました。 それは、自らの王朝をという野心とは裏腹に、新時代を作れる器ではないという ことを示すものであった、ということですから、何とも皮肉な話です。 一応の了解は得たものの、ろくな手勢もないまま飛び出した孫策でしたが、ここから 奇跡とも言うべき快進撃が始まります。 劉繇との戦いにおける鮮やかな勝利(もちろん、対笮融戦もあり。ここでの笮融は、 いわば小型の李カク【イ+鶴−鳥】と評されています)、ともに美貌を持つ親友・周瑜 との再開(容貌は孫策>周瑜という評価)…。なるほど、いろいろな意味で絵になる回 です。
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