★『宮城谷三国志』総合スレッド★
188:左平(仮名)2007/02/18(日) 23:44 [sage] AAS
あー…精神面では幾分落ち着いたのですが、年度末近くでまだバタついてる…個人的な事情はともかく。

今回のタイトルは「江陵」。赤壁後の、荊州をめぐる曹操vs孫権の戦いがいよいよ本格化してきました。

黄蓋の捨て身の策により、陣営を焼失した曹操は、急ぎ華容道をひた走ります。とはいえ、かつての徐栄
との戦いの時もそうでしたが、あまりの負けっぷりに、さすがの曹操も茫然自失とする場面も。
ここで、虎豹騎を率いる曹純の冷静さが光ります。前途が悪路であること・劉備が追跡していることを把
握するや、的確な指示を下し、みごと曹操の退却を成功せしめたのです。
ここで曹操が討死すれば天下の趨勢はまた混沌とするところでしたから、その働きは極めて大きいものが
ありました。

いったん北帰する曹操は、要衝・江陵の守備を、曹仁に託します。彼で駄目なら諦める。曹操をしてそう
言わしめた曹仁、既にしてかなりの将器となっています(反董卓の挙兵の頃は単なる暴れ者だったのが、
見事な成長を遂げている、というように絶賛されてます)。
その彼を補佐するのが、賢臣・陳矯と、猛将・牛金(!)。

曹操を討ち漏らした周瑜は劉備の不実に怒りますが、いつまでも怒る余裕はありません。直ちに次の作戦
に移ります。
ここでは、甘寧、呂蒙らの活躍が光ります(一方で、甘寧と淩統の微妙な関係にも言及あり)。徐々に江
陵包囲網を整えた周瑜は、ついに、江陵の攻略に臨みます。

要衝ながら江陵の兵力は以外に少なく、いかに篭城戦とはいえ、曹仁は劣勢に立たされます。この時、陳
矯はかつての陳登を思い出すのですが、陳登と曹仁とは、その将器の質にやや違いがあります(ともに名
将なのは確かですけどね)。
少数精鋭を以って敵の気勢を削ぐべく、牛金に出撃を命ずる曹仁。臆することなく受諾する牛金。相当の
胆の持ち主である牛金ですが、多勢に無勢。包囲され、このままでは…その時!
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