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★『宮城谷三国志』総合スレッド★
270:左平(仮名) 2010/07/03(土) 02:35:03 ID:???0 [sage ] 三国志(2010年06月) 今回のタイトルは「満寵」。西で諸葛亮と司馬懿との一大決戦が続く一方、東でも動きがあります。 万全の態勢をもって決戦に臨んだ諸葛亮。魏延のやる気がいまいちなのが気になりますが、将兵の練度、士気、兵糧… どれをとっても負ける要素は見当たらないと確信を持っています。 司馬懿が防戦態勢に入りましたが、最善ではないとはいえ長期戦も望むところ。必ず、魏の方に破綻が生じると余裕を みせます。 そんな中、呉が動き出したとの報告が。一応、呉にも魏への攻撃を要請していたのですが、さしたる驚きもありません。 はなから呉の戦果など期待していないのです。人をあてにすると(公孫淵をあてにした呉のように)失敗する。そう思う 諸葛亮は、今は亡き劉備との出会いを振り返ります。 布衣に過ぎなかったおのれを丞相にまでしてくれた劉備。その劉備もまた一平民から興った。無から有を為した奇蹟。 「われは奇蹟の立会人であったのか」 現実主義者である諸葛亮にも、感傷的になることがあるのです。 一方、魏との戦いに臨むことになった孫権ですが、どうも気乗りがしない様子。蜀漢が兵糧の備蓄に努めた三年間、呉は というと、いたずらに兵力と兵糧を空費(夷州・亶州の探索、公孫淵への使者の派遣は、いずれも一万の軍勢を数ヶ月に わたって運用し、その大半を喪失)していたため、軍を動かすゆとりがなかったのです。 まさに秕政。孫権もその失敗は自覚しているため、蜀漢からの要請に対しても、すぐに兵を出すと言えませんでした。 続きます。
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