★『宮城谷三国志』総合スレッド★
290:左平(仮名)2010/12/06(月) 01:35:22 ID:???0 [sage ]
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内においてはそのようなことがあり、また、築山を築くために大臣達に土を運ばせる(このことは董尋という人物に
強諌された)ということもありました。徐々にですが、曹叡という人物のマイナス面が顕在化しつつあります。

そんな中、ついに、遼東攻略が開始されます。将帥は司馬懿。地位といい、過去の戦歴といい、魏としてはこれ以上
省21
291:左平(仮名)2010/12/06(月) 01:36:17 ID:???0 [sage ]
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そんな予感のせいばかりでもないでしょうが、司馬懿は、途中(郷里の温県)まで弟と息子を同道させます。温県に
おいては、ひとときの休息をとり、旧交を温めます。この時、彼の胸裏には何が去来したのか。
再び司令官の顔に戻ると、軍は北に進みます。幽州に入ると、もうすぐ戦地です。

省19
292:左平(仮名)2010/12/06(月) 01:37:00 ID:???0 [sage ]
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もはや打つ手なし。今はただ戦うのみ。卑衍の決死の覚悟が兵にも伝わったか、この戦いは激戦となります。互いに
策もなく、ただただ死力を尽くした攻防が繰り広げられます。

「これが、遼東国の存亡の分かれ目だな」
省21
293:左平(仮名)2011/01/06(木) 01:10:42 ID:???0 [sage ]
三国志(2010年10月)

今回のタイトルは「曹叡」。魏にとって、祝賀すべき年が一転…

いよいよ遼東国の最期の時が来ようとしています。
この時、襄平には多数の民がいました(数十万と書かれています)。彼らの全てが兵であれば司馬懿の軍勢より遙かに
省22
294:左平(仮名)2011/01/06(木) 01:12:24 ID:???0 [sage ]
おっと、コピペミス。293の書き込みは三国志(2010年12月)です。

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そんな中、星が落ちます。
「あのときは…」。諸葛亮が亡くなった時にもこのようなことがありました。星が落ちるということは、恒久的と思われて
省23
295:左平(仮名)2011/01/06(木) 01:12:51 ID:???0 [sage ]
続き。

これ以外にも、遼東国の高官達も殺されています。しかし、それ以外については、概ね寛容をもって対応。年内にかたが
つきました。
その知らせは、洛陽にもたらされ、曹叡は絶賛します。たとえ小国とはいえ一国の併呑に成功した(これにより、少なく
とも父・曹丕の業績を超えた)わけですから、感慨もひとしおだったことでしょう。
省19
296:左平(仮名)2011/01/07(金) 01:00:05 ID:???0 [sage ]
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この人事によって発生する、宮廷内の権力構造の大変動が問題です。事実、この人事に危機感を持った者がいました。
長く皇帝の秘書官的な役割を果たしてきた、劉放・孫資です。
秦朗、曹肇の放言から、自分達を排除しようとする意図をかぎつけた二人は、曹叡に直訴し、詔勅を変更させることに
成功します。それに気付いた曹肇が再度詔勅を変更させますが、ここが勝負どころ、と見極めた劉放・孫資がふたたび
省21
297:左平(仮名)2011/01/29(土) 09:54:30 ID:???0 [sage ]
三国志(2011年01月)

今回のタイトルは「浮華」。三国鼎立となってから十年余り。そろそろ、緩みが出てきたということでしょうか…。

曹叡は、司馬懿を待っていましたかのように崩じました。司馬懿が到着し、彼に後事を託したその日のことです。
「死さえ忍べは引きのばすことができる。朕は君を待っていた」。帝王からこのように言われて感動しない臣下は
省21
298:左平(仮名)2011/01/29(土) 09:55:28 ID:???0 [sage ]
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そう思った丁謐は、曹爽に、その意見を開陳します。彼は、かつての曹操の幸臣・丁斐の子。物怖じしない態度と
読書で培った知識の故、沈毅とみられていた彼の意見には、なるほど一理あります。責任の所在が曖昧なままだと、
大事の際に、迅速な対応ができないということはあります。
もちろん、単に道理だけでなく、帝室たる曹氏一門の利害ということも考慮されています。いずれ、権力は一元化
省18
299:左平(仮名)2011/01/29(土) 09:56:28 ID:???0 [sage ]
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一方、実権を握った曹爽は、自らの体制作りに取りかかります。弟達を諸候にし、発言力を強化するとともに、賢
人と見込んだ者達を集めたのです。
彼らは、なるほど、なかなかの才覚の持ち主です。しかし、文帝・明帝からは「浮華」であるとして遠ざけられて
いたということを、曹爽は、どう思ったのでしょうか。
省19
1-AA