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名士と君主権力
9: 2002/10/27(日) 21:03 japan[関東] > (2001/06/03(Sun) 00:18:06) >もう魏末から晋にかけては世襲貴族のようなものでしたし…。 大変残念ながら、これは「九品官人法」が原因でしょう。 (1)起家の時点でその後の出世コースがほぼ決定してしまうため、いくら実績を積もうが(或いはさぼりまくろうが)昇進には何の影響も無い。 (2)起家官=郷品は「郷里の評判によって決定される」という建前だが、実際には父祖の官位に応じて決まる。よって、高官の子は自動的に高位に就く事が保証されている。 …こんな恵まれた状況でなお国家の為に真面目に働くのは、貴方のご子息くらいだと思いますよ、陳羣殿。(苦笑) 陳羣は自らの経験則から「真っ当な家に生まれた人間が、真っ当に育たない筈がない」と信じていたのかもしれませんが…世の中、陳一族のような理想的な家庭ばかりじゃないですからねぇ。 魏から晋にかけての貴族達の頽廃ぶりは、目を覆うものがあります。 腐りゆく漢の未来の為に、幾度もの弾圧を潜り抜けて、新秩序の構築を目指した人々の末裔がこの有様かと思うと…何ギョウあたりは、隣に眠る荀爽と共にさぞや歎いている事でしょう。
10: 2002/10/27(日) 21:03 JN[近畿] > (2001/06/03(Sun) 01:42:50) >大変残念ながら、これは「九品官人法」が原因でしょう。 (1)起家の時点でその後の出世コースがほぼ決定してしまうため、いくら実績を積もうが(或いはさぼりまくろうが)昇進には何の影響も無い。 (2)起家官=郷品は「郷里の評判によって決定される」という建前だが、実際には父祖の官位に応じて決まる。よって、高官の子は自動的に高位に就く事が保証されている そうなんですよね〜そして司馬イは陳羣が作った九品官人法を改正したのが州大中正の制でしったっけ??うろ覚えです^^;これで確か名士は権力を大きく持つようになるんですよね、そして貴族にかわっていくと、よくよく考えると九品官人法と反対なのが聖徳太子が作った冠位12階でしったっけ??あれは確か父祖の官位に応じてきまるのではなくて、自分の子供は1からやりなおし、という方法でしたよね??なんか話が反れたようなすいません^^;
11: 2002/10/27(日) 21:04 孫ぽこ(何か委員会営業部長)[関東] > (2001/06/03(Sun) 14:35:20) なるへそー〆(..)メモメモ。 そう考えると聖徳太子って先見の明ありますね。もし数値化するとしたら,政治力97,知力96,魅力96くらい?? あっ掲示板が違うΣ( ̄∇ ̄|||。
12: 2002/10/27(日) 21:04 ぐっこ(何か委員会総帥)[近畿] > (2001/06/04(Mon) 00:26:41) あうあう〜!確かに何ギョウが可哀想ですよ〜っ! 陳羣〜ッ!! …まあ、うまいこと法を拡大解釈していって名士層の保存を目論んだ司馬懿のせいでしょうけどね〜。 それにしても、意外なのは聖徳太子(^_^;)! 伊達に摂政をやってる訳じゃあないんですね〜。確かに部長の仰るくらいの数値化も。掲示板違いますけど(^^ゞ
13: 2002/10/27(日) 21:04 松竹梅[関東] > (2001/06/04(Mon) 00:48:58) >そして司馬イは陳羣が作った九品官人法を改正したのが州大中正の制でしったっけ??うろ覚えです^^;これで確か名士は権力を大きく持つようになるんですよね その司馬懿の改正案と真っ向から対立したのが夏侯玄ですね。彼は役人の任命権を尚書台(←皇帝の秘書みたいな人たち)に集めることにより皇帝権力の拡大を目指し曹氏など皇室一門の権力拡大に努めたのです。それゆえ司馬一門と夏侯玄は対立するのですが(参考資料 渡邉義浩著『図解雑学三国志』) >魏から晋にかけての貴族達の頽廃ぶりは、目を覆うものがあります。 貴族は本当に働かないんですよね。例えば、南朝時代には中書令などの身分は高いが仕事はあまりないような職を「清官」といって好み、その下で実際に働く中書舎人などを「濁官」といって嫌ったそうです。
14: 2002/10/27(日) 21:04 JN[近畿] > (2001/06/04(Mon) 15:58:00) おっ!?さすが松竹梅様ワシの参考資料は渡邉義浩著『図解雑学三国志』ですよ〜〜♪あれを一日何回読み返したか銭のない私は高い本買うお金がないのですよ、おかげで流れはわかったようなわからんような・・・。 >その司馬懿の改正案と真っ向から対立したのが夏侯玄ですね。彼は役人の任命権を尚書台(←皇帝の秘書みたいな人たち)に集めることにより皇帝権力の拡大を目指し曹氏など皇室一門の権力拡大に努めたのです。それゆえ司馬一門と夏侯玄は対立するのですが 『図解雑学三国志』P210にあるっすね〜そして正始の政変ですな、王允の甥の王凌の反乱、かん丘倹と諸葛誕の反乱。 最近参考資料が紛失してしまって適当なことかいてて間違ってたらご指摘おねげぇいたしまする。 ちなみにPS2版の三国志Zで「聖徳太子」と入力すると。でてきますよ、政治は確か99ぐらいあったような。
15: 2002/10/27(日) 21:05 japan[関東] > (2001/06/05(Tue) 20:53:48) >南朝時代には中書令などの身分は高いが仕事はあまりないような職を「清官」といって好み、 >その下で実際に働く中書舎人などを「濁官」といって嫌ったそうです。 そもそも働かない方が偉い、という考え方自体が腐ってますよね。 早くも西晋の頃から、実務の多い尚書郎より、仕事の無い秘書郎の方が清官だというような考え方が 蔓延っていたようですが… 士人=支配者階級の人々が政治・軍事から逃避し、清談と薬に溺れた結果、華北を異民族に奪われてしまった訳で。 世説新語などを見ていると「んな気の利いたこと言ってる暇あったら働けやオラァ!」とちゃぶ台を返したくなる時があります。 >ワシの参考資料は渡邉義浩著『図解雑学三国志』ですよ〜〜♪あれを一日何回読み返したか とある方に渡邉義浩氏の本を薦められたのですが、 近所の図書館や本屋には全然置いてなくて…(泣) どこの出版社から出ているのでしょうか? そんなに高価なのですか? 内容は…皆様が愛読されているということは、きっと充実しているのでしょう。 ちなみに私の参考資料は陳羣ファンのバイブル(笑)宮崎市定氏の『九品官人法の研究』です。 昼休みに出かけた書店で、これの文庫版を偶然発見した時は嬉しかったな〜。
16: 2002/10/27(日) 21:05 ぐっこ(何か委員会総帥)[近畿] > (2001/06/07(Thu) 00:34:58) >ワシの参考資料は渡邉義浩著『図解雑学三国志』ですよ〜〜♪あれを一日何回読み返したか これが見つからない〜! ちょっと職権乱用して、神戸市全図書館の所蔵検索をやってみたのですが、ヒットしない〜! 神戸市にはない〜!! 嗚呼定価で買うと、どれくらいする本なんでしょう!?
17: 2002/10/27(日) 21:05 ぐっこ(何か委員会総帥)[近畿] > (2001/06/07(Thu) 00:36:05) >宮崎市定氏の『九品官人法の研究』です すみません、中央図書館所蔵のコイツを延々と借りてるのは、私です(^_^;)
18: 2002/10/27(日) 21:05 松竹梅[関東] > (2001/06/07(Thu) 06:01:47) >渡邉義浩著『図解雑学三国志』 ナツメ社という出版社から出ております。1300円(税抜)っす。ISBN4-8163-2926-9です。横浜の某有名書店では平積みだったんですけどねぇ。
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