下
姓?氏?諱?字?
27: 2002/11/01(金) 22:39 黒竜 2002年01月17日木曜日 21時20分 >その間の南北朝時代ではどうだったのか 南北朝時代の王思政、崔彦穆、辛慶之、慕容紹宗 あと唐代の張嘉貞などが名と字が同じみたいです。 >興味のあるのは親族どうしの呼び名です 私も気になるのが一つ、光武帝紀に故郷に行幸した劉秀が一族のおばちゃん連中から「文叔が皇帝になるとは云々」といわれて笑ったという話がありますが、これって おばちゃん≧皇帝という関係なんでしょうか? それとも劉秀が持前の性格の良さで受け流してるんでしょうか? ちなみに母→子なら王凌伝の注の単固の話のなかに死刑の決まった息子を母が字で呼んで話しかけてます。話の流れから考えると普段は名前、 改まったとき(敬意を示すとき)は字で呼びかけるんじゃないでしょうか。
28: 2002/11/01(金) 22:39 黒竜 2002年01月17日木曜日 21時20分 >その間の南北朝時代ではどうだったのか 南北朝時代の王思政、崔彦穆、辛慶之、慕容紹宗 あと唐代の張嘉貞などが名と字が同じみたいです。 >興味のあるのは親族どうしの呼び名です 私も気になるのが一つ、光武帝紀に故郷に行幸した劉秀が一族のおばちゃん連中から「文叔が皇帝になるとは云々」といわれて笑ったという話がありますが、これって おばちゃん≧皇帝という関係なんでしょうか? それとも劉秀が持前の性格の良さで受け流してるんでしょうか? ちなみに母→子なら王凌伝の注の単固の話のなかに死刑の決まった息子を母が字で呼んで話しかけてます。話の流れから考えると普段は名前、 改まったとき(敬意を示すとき)は字で呼びかけるんじゃないでしょうか。
29: 2002/11/01(金) 22:39 中根東竜 2002年01月18日金曜日 23時16分 みなさん、ご指摘&ご意見、ありがとうございます。 色々前のレスでは不十分な点がありましたね(^^;) >玉川さん >ですけど、司馬道子、司馬徳宗・徳文兄弟の例は東晋末期ですよね。 その頃から、唐代のような風潮があったのでしょうか。 うーん、見落としてました<(_ _)> 実は、僕の前のレスには『中国歴史文化事典』(新潮社)という 種本があったのですが、そこの記述ではこういう風潮が流行したのは「中世」とありました。中世というと魏晋南北朝〜唐あたりを一般的に指しますので、唐に始まったことではないようです。訂正します。 >それに、もし仮に「混血による分化の変容」が原因だとするとして、皇帝・皇族がそういったものを受け入れたりするのかな、と素人考えでは思ったのですが… 何か別の理由があったりはしませんかね。 ・・確かに、混血云々は理由としては弱いですね。 ただ、東晋〜南北朝期には文化はかなり変容していたことは事実です。『顏子家訓』には漢字ですら当て字が多数つくられていた ことを嘆いている記述があります。混血以外の理由を考えてみます。 >ぐっこさん >知りませんでした! モグリ決定ですか!? 三通を知っているのも使っているのも専門家ですんで、 一般の方は知らずとも大丈夫ですよ(^^;) なお、三通のうち『通典』(この本が『三国志』関係の記述が一番 多そう)は中央研究院で見れますよ〜。師生版というところの 古籍の中にあります。 >興味のあるのは親族どうしの呼び名です。弟→兄は「兄上」でいいとして、兄・従兄が弟分を呼ぶとき、どう呼んだんでしょう…? あと、母→息子、とか、姉→弟、とか。 基本的に字は敬称という性格を持っているので、目下の者を 呼ぶときには名前で呼ぶのだと思うのですが・・。 母→息子であれば名前でしょう。姉から弟は いまいちわかりません・・そういう史料を見たことがないんで・・ >馬超の「字は孟起。年の頃は十七」というのは、史学的にオッケーなんでしょうか?」 僕も史料批判を専門的に学んだことがないので憶測ですが、 『三国志演義』はこういう風俗に関しては概していい加減な ようです。あんまり証拠としてはふさわしいモノとは思えません。 >黒竜さん >ちなみに母→子なら王凌伝の注の単固の話のなかに死刑の決まった息子を母が字で呼んで話しかけてます。話の流れから考えると普段は名前、 改まったとき(敬意を示すとき)は字で呼びかけるんじゃないでしょうか。」 うーん、そうかも知れませんね。しかし子供を字で呼ぶ例が あるとは・・勉強不足を痛感しますね。
30: 2002/11/01(金) 22:45 ぐっこ >中根東竜さま どうも〜! またまた情報ありがとうございます!『通典』ですね!? …見つからない…(T-T) かれこれ三十分ほど中央研究院のなかをウロついてるんですが、場所がわからない…師生版…? そうだ、ググルで通典・師生版を調べたら…おお、日本語の解説サイトがあるじゃないか、ラッキ〜♪ ……中根東竜様のサイトでした(;^_^A あらためて紹介のリンク先から人文資料庫師生版→選自(古籍一八種)→通典。 うーむ!! 深い! なんか隣には捜神記とか顔氏家訓集解とかあるし…(;^_^A 読みたいのが一杯だ〜! そもそも通典だけでも、礼やら兵やら食貨やらが! 勉強します!
31: 2002/11/01(金) 22:47 ぐっこ 2002年01月19日土曜日 21時36分 案外、家族同士での呼び方って、資料が揃ってないものなんですねえ〜。 いまさらながら確認しますが、名前を呼んでよいのは君、父母・兄、族父あたり。 ということは孫策が孫権のことを「権よ」と呼び捨てにするのは正解? 袁譚が袁尚を「顕甫!」と字でののしるのは、かなり他人行儀? 分かってるようで、案外分かりづらい世界であります…。 孫策と周瑜が字を呼び合うというのも、礼に適ってるのか無礼なのか親愛の証なのか…。わからぬ! 引き続き情報きぼん! あと、何かの本でとばし読みしたんですけど、晋代の詩のなかに、 「最近は女が市場でベラベラしゃべって鬱陶しい。やたら顔を見せるな。女は女らしくすっこんでろ」 みたいな詩があったとおぼろげながら記憶してますが、後漢末くらいには、すでに女性が家から出て路地を練り歩き、ふつうに買い物とかしてたのでしょうか…?
32: 2002/11/01(金) 22:47 黒竜 2002年01月20日日曜日 00時27分 一応、三国志中の名と字に関する記述を自分の気づいた範囲で並べると @常林伝「子に向かって父の字を呼んだ人にどうして礼拝する必要がありましょう」 A高堂隆伝「下臣を前にして主君を名前で呼べば、道義では討ち果たすことに…」 B王脩伝[太祖は彼(脂習)を字で呼んでいった] Cトウ艾伝[十二歳のとき…陳寔に対する碑文を読んだが…そこで自分の名を範、字を士則と名乗った] Cって十二歳で字を名乗ったともとれますよね。憶えておいてあとでつけたのかもしれませんけど…
33: 2002/11/01(金) 22:48 ぐっこ 2002年01月20日日曜日 23時14分 黒竜さま、調査ありがとうございます! なるほど…確かにそういう記述があったような…。 不思議なのはこの@で、いったい子供の前で親をなんと呼べばいいんでしょう…? 「お父君はどこかな」くらいでよかったんでしょうか〜。 「字を呼ぶ」のは礼にかなってると思ってたんですが、この例を見て混乱した次第で…。 字の年齢についても諸説ふんぷんですよねえ…。曹沖については、死後につけたっぽいですけど。「士」でない人間はあとから自称する、とも聞きますけど、そもそも「士」とそうでない人の区切りって…。 「さらに追加質問でスマソですが、今上皇帝のお父さんとかお祖父さんって、どう呼ばれるんでしたっけ!?「先帝」ではなくて…。 「皇太后」みたいな感じで、なんか特別の読み方があったような…。
34: 2002/11/01(金) 22:48 玉川雄一 2002年01月24日木曜日 21時16分 黒龍さんに追加です。 司馬朗伝の冒頭に、彼が九歳の時に父の字(建公)を言った人に対して「他人の親を馬鹿にする者は自分の親を尊敬しない人です」と言い放ち、詫びを入れさせたそうですね。 …じゃあどうやって呼べばいいっちゅうねん!
35: 2002/11/01(金) 22:48 左平(仮名) 2002年01月24日木曜日 21時21分 今上帝の父が存命なら、日本の場合と同じで「上皇」で良いのでは…って、何の根拠もないですが。清の乾隆帝が、確か存命中に譲位していますから、彼がなんと呼ばれていたかが分かれば…。 あと、亡くなっている場合、「考」の字が付くはずです。確か。 「皇考」→死んだ父をまつるときの敬称(礼記・曲礼) →曽祖、曽祖父(礼記・王制) 「皇祖」→天子の祖父(尚書・五子之歌) →天子の始祖 以上、漢字字典から。
36: 2002/11/01(金) 22:48 japan 2002年01月24日木曜日 23時37分 ・父親の呼称 >いったい子供の前で親をなんと呼べばいいんでしょう…? >「お父君はどこかな」くらいでよかったんでしょうか〜。 『世説新語』方正編では、陳寔の友人が七歳の陳紀(陳寔の子)に向かって「尊君在りや不や(お父上はいらっしゃるかな)」と呼びかけているので、ぐっこ様の御推察の通りではないかと思います。 ・当時の風俗 >後漢末くらいには、すでに女性が家から出て路地を練り歩き、 >ふつうに買い物とかしてたのでしょうか…? 高島先生の「きらめく群像」によると、酒宴の席などで妻が夫以外の男性の目に触れるのは、今で言えば飲み会に奥さんが全裸で登場する位の暴挙だったとか。 少なくとも孫妹君や甄氏の如き高貴な女性は、人前に姿を現すことなどなかったのでしょう。 (「無双2」のエンディングには小一時間問い詰めたい…) 庶民の家庭の主婦はそんなこと言ってられないと思うのですが…史書を著すような方々は、下々の生活なんて気にも留めないだろうから、真相は藪の中です。
上
前
次
1-
新
書
写
板
AA
設
索
姓?氏?諱?字? http://gukko.net/i0ch/test/read.cgi/sangoku/1036157308/l50