下
姓?氏?諱?字?
24:2002/11/01(金) 22:38
中根東竜 2002年01月17日木曜日 08時32分
どうも、お久しぶりです。
>ぐっこさん
>制度史とか風俗史、日本ではあまり専門書がないから、論文とか詩歌から読み取ってゆくしかないのが残念です…。中国だとそういうのはいっぱい…無いか(;^_^A 文革挟んでますし…。
いやあ、そんなことはないんですよね、
専門書はあるんですよ。まあ、
参考のために書目をあげると・・・
制度史では、
『通典』・『通志』・『文献通考』(いわゆる三通)あたりは
有名で、これを知らない専門家はモグリでしょう・・
また、風俗史では、
『荊楚歳時記』・『斉民要術』あたりかな。
書かれたのは三国時代とは少しずれて南北朝時代ですが、どんな暮らしをしていたかが良く分かります。『斉民要術』の方は歴史読本で
随分前に紹介されていたのでご存じかも知れません。
ちなみに『斉民要術』(農業書)の著者・賈思キョウは
魏将・賈逵の子孫に当たります。どうも賈逵の家ではこういう
農業技術を家学にしていたようですね。
・・というわけで、本はないわけではないのですよ。
>惇兄ィの「おい孟徳」はオッケーなのか(;^_^A。 孔明の「玄・徳・様?」はセーフなのか…。
まんがの蒼天航路の話ですか?
・・実際の三国時代でそんなことをいったら大変ですね。
二人とも斬殺されるでしょう(^^;)
主君を字で呼ぶのは無礼ですからね。今で言うと会社の上役に
ため口をきくようなものです。同輩と見なしているっつーことになる。
>NOBさん
>少なくともうちのサイトは「あるサイト」に含まれていそうですね(爆)
そーです、そーです。逸聞三国志の名を無断で出しては
いかんかなぁ、と思ったもんで・・
ちと回りくどくなりましたね。すいません。
>玉川さん
>字は自分で付けるにしろ他人に付けて貰うにしろ、後付けで付けるんですよね。その時、敢えて諱と同じ字を付けたっちゅうのはどないなものなんでありましょう。
これはですね、唐あたりでは字がいい加減になってきまして、
名と字がごっちゃになる現象が多くあるためです。
(「字をもっておこなわる」という)
郭子儀のケースなんかは、本人にしてみれば、
「俺は武人っすから、字なんか
関係ないっす!普段名前で呼んでるんすからそれでいいっしょ?」
とかいう感じではないかと。
こういうのは、原理原則にこだわりすぎると、多様な現実に
足下をすくわれます。おそらく騎馬民族との混血が進んで
文化が変容したことにより、規則がゆるんだのでしょう。
>左平(仮名)さん
宮城谷氏の定義で問題ないです。昨日、確認のためにその小説を
買いましたが、流石に良く書かれていました。
もうこの本を読めば僕が長広舌をふるわずとも
問題はありません。実は、最近の歴史小説は字にかんしては
嘘を書いているものばかりですが、(陳舜臣氏からして
誤っているので、田中芳樹氏をはじめとし殆どの作家が陳氏の孫引きをしている現状ではどうしようもない)
宮城谷さんはまともですね。安心しました。
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